小山明子と大島渚:愛と介護を通して見つけた人生の輝きとは?17年間の介護生活と夫婦の絆、そして小山明子の現在
女優・小山明子さんが語る、映画監督・大島渚氏との17年間の介護生活。脳出血、うつ、そして女優復帰を諦めての介護。絶望から希望を見出し、夫婦の絆と「今を生きる」を胸に生きた軌跡。介護を通して得た教訓、終活の大切さ、そして最愛の人との愛と記憶を語る、勇気と感動の講演録。
二人の出会いから育まれた愛情
大島渚と小山明子の結婚、きっかけは?
映画撮影現場での出会い
映画「夏の妹」のトークショーでのエピソードを通して、大島渚監督と小山明子さんの関係性を振り返ります。

✅ 「夏の妹」上映後のトークショーでは、小山明子、石橋正次、桂文枝、上原直彦が映画にまつわる貴重なエピソードを披露した。
✅ 小山明子は、沖縄への思いを語り、撮影当時の苦労話や大島監督の映画に対する姿勢について触れた。
✅ 石橋正次は、大島監督との撮影秘話を明かし、桂文枝は監督にラブシーンについて質問したエピソードを披露し、小山明子は自身のラブシーンに対する考えを語った。
さらに読む ⇒大島渚の妻・小山明子が夫の監督作での撮影秘話あかす出典/画像元: https://www.cinematoday.jp/news/N0108253映画の撮影秘話から、二人の愛情の深さを垣間見ることができますね。
大島渚と小山明子の結婚は、映画「新婚白書」の撮影現場での出会いから始まりました。
小山さんは、大島さんの映画仲間が自宅に集まって難しい映画談義をする姿を見て、大学を出ていないことをコンプレックスに感じていましたが、大島さんは「あなたは撮影所の大学を卒業している」と励まし、小山さんは改めて大島さんへの愛情を深めました。
大島さんは、テレビ番組ではしばしば激しい言葉で物議を醸していましたが、家庭では穏やかな人柄で、小山さんに声を荒げたことは一度もなかったそうです。
また、学歴や立場に関わらず、誰に対しても平等に接する心の広い人でした。
映画の撮影現場での出会いから育まれた愛情は、とてもロマンチックですね!
カンヌ映画祭での思い出と約束の実現
大島監督はどんな約束を果たしたの?
カンヌに小山さんを連れて行った
カンヌ映画祭でのエピソードを通して、大島渚監督の映画人生と、小山明子さんとの絆を振り返ります。

✅ 1983年のカンヌ映画祭では、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」と今村昌平監督の「楢山節考」がコンペティションで対決しました。大島はカンヌで盛大な宣伝活動を行い、受賞を確実視されていましたが、パルムドールを受賞したのは「楢山節考」でした。
✅ 「戦メリ」の公開直前には、主演俳優の坂本スミ子が大麻所持で逮捕されるという事件が発生し、興行への影響が懸念されました。しかし、「戦メリ」は興行収入9億9千万円を記録し、大島映画最大のヒット作となりました。
✅ 「戦メリ」の成功を受け、大島は次回作としてアルベルト・モラヴィア原作の「仮装舞踏会」か唐十郎原作の「佐川君からの手紙」を検討していました。後者は日本人留学生によるオランダ人女性の食肉事件を描いたもので、大島は脚本を寺山修司に依頼するという奇想を立てていました。
さらに読む ⇒(シネモア)出典/画像元: https://cinemore.jp/jp/erudition/2295/article_2299_p10.html大島監督の約束を実現させた小山さんの喜びが伝わってきますね。
小山さんは、大島さんの映画が海外で評価され、カンヌ映画祭に何度も訪れたことを思い出として語っています。
特に『戦場のメリークリスマス』のカンヌでの反響は大きく、大島さんと小山さんは、山本寛斎デザインの赤いTシャツを着て街を歩き、注目を集めたそうです。
大島さんは、小山さんへのラブレターに「世界で通用する監督になって君をカンヌに連れて行く」と約束していましたが、見事その約束を果たしました。
小山さんは、大島さんとの思い出を語りながら、その約束の実現を喜び、二人の深い愛情を感じさせてくれます。
カンヌ映画祭でのエピソードは、まるで映画のワンシーンのようですね。
大島渚の意外な一面と小山明子への愛情
大島渚監督は家庭ではどんな人だったのでしょうか?
優しく家族思いでした
大島渚監督の介護を通して、小山明子さんが見つけた人生の輝きを紐解きます。

✅ 小山明子は、夫である映画監督の大島渚を8年間介護しました。
✅ 大島渚は1996年に脳出血を起こし、小山明子は61歳で介護を開始しましたが、完璧な介護をしようとしたことで介護うつになってしまいました。
✅ 小山明子は、介護うつに苦しみ、睡眠薬を服用したり、自宅を飛び出して死に場所を探したりするなど、大変な時期を過ごしました。
さらに読む ⇒ポストセブン出典/画像元: https://www.news-postseven.com/archives/20210107_1626523.html?DETAIL大島渚監督の家庭での姿と、小山さんへの深い愛情に感動しました。
女優の小山明子さんは、夫で映画監督の大島渚氏の介護生活について講演しました。
世間では「バカヤロー」と激高するイメージが強い大島さんですが、家庭では家族思いで優しく、小山さんに対しては敬意と尊重をもって接していました。
例えば、小山さんが大島さんの友人との会話についていけず劣等感を抱いていた時、大島さんは『あなたは撮影所という立派な大学を出たじゃないか』と励ましたり、小山さんの舞台を必ず見に行き、他の演出家に対して批判や論評を一切口にしなかったりと、常に小山さんを尊重していました。
また、小山さんの仕事に対しては『きみならできる』と常に肯定的な言葉をかけ、新しい仕事への挑戦を後押しし、経済的な困窮を防ぐなど、精神的な支えとなっていました。
小山さんは、大島さんの愛情と支えがあったからこそ、辛い介護の日々を乗り越えられたと感じており、今も感謝の気持ちを抱いています。
大島監督の意外な一面と、小山さんを支えた愛情に胸を打たれました。
大島渚監督と小山明子さんの愛の物語は、私達に生きる勇気と希望を与えてくれますね。
💡 大島渚監督と小山明子さんの出会いから、介護生活、そして最期までを振り返ります。
💡 小山明子さんが介護生活を通して感じたこと、そして得た教訓とは。
💡 夫婦の絆と、二人で過ごした時間の尊さを改めて感じられる内容です。