Just Known Logo Menu opener

瀬戸内寂聴とフェミニズム、恋愛と仏教、その生き様とは?『夏の終り』から出家まで、瀬戸内寂聴の生涯

平野啓一郎がナビゲートする「文学の森」で、瀬戸内寂聴の『夏の終り』を深掘り! 寂聴との出会い、フェミニズム視点での作品解説、そして逝去を悼む平野の言葉を通して、作品に込められた女性たちの生き方を読み解きます。恋愛遍歴と仏教への帰依、作品に投影された愛と苦悩… 寂聴文学の魅力を再発見する、必聴のライブ配信です。

瀬戸内寂聴と仏教

瀬戸内寂聴さんと「源氏物語」の深い関係は?

仏教への帰依が深く影響

本章では、瀬戸内寂聴さんの多岐にわたる興味と行動力、そして古典への造詣の深さに焦点を当てて解説します。

瀬戸内寂聴追悼:文学者として仏教者として貫いた生涯

公開日:2022/06/02

瀬戸内寂聴追悼:文学者として仏教者として貫いた生涯

✅ 瀬戸内寂聴は、戦後日本の活字文化の中で、エッセイやテレビ出演を通じて幅広い読者に親しまれ、長く活躍を続けた作家である。その活躍の理由は、多岐にわたる興味と行動力、そして古典への造詣の深さにあると考えられる。

✅ 瀬戸内寂聴は、女性作家として、円地文子や宇野千代といった先人から影響を受け、河野多惠子や大庭みな子といった同時代の作家と共に、文壇の中核を担った。彼女たちの活躍は、従来、文壇や文学賞から遠い存在とされてきた女性の文学活動に、新たな地平を開いたと言える。

✅ 出家後も、寂聴は宗教者としての活動を通じて、恋愛、離婚、家族との死別など、読者からの相談に応え、エッセイを通じて女性や若者に自立を促すなど、その発言力は社会に大きな影響を与え、旧弊な通念を変革する力を持った。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02134/

瀬戸内寂聴さんの多才さと、その背景にある深い知識に感銘を受けました。

瀬戸内寂聴さんは生涯に3人の男性を愛したと言われています。

彼女は仏教を題材とした作品を多く執筆し、特に『源氏物語』の現代語訳には6年の歳月を費やしました。

瀬戸内さんは『源氏物語』に登場する女性の多くが出家することを指摘し、仏教への帰依なくして『源氏物語』は書けなかったと語っています。

瀬戸内さんのように、色んなことに挑戦して、自分の道を切り開くってかっこいいですよね!

瀬戸内寂聴の作品に見る恋愛と生き様

瀬戸内寂聴の恋愛観が垣間見える作品は?

「夏の終り」他短編集

本章では、井上荒野著『あちらにいる鬼』を通して、瀬戸内寂聴の恋愛や生き様を考察します。

瀬戸内寂聴と井上光晴を描く「あちらにいる鬼」
瀬戸内寂聴と井上光晴を描く「あちらにいる鬼」

✅ 映画「あちらにいる鬼」は、前半は期待はずれで平板だったが、後半は特に妻笙子の内面描写が光り、全体として満足できる作品だった。

✅ 井上光晴を演じた豊川悦司の魅力不足や、寺島しのぶの寂聴役の演技に物足りなさを感じたが、後半は演出も冴え、特に妻笙子の内面描写が光った。

✅ 映画は、井上光晴の虚言癖や、周囲への影響力など、彼の複雑な人間像を描いている。特に、文学伝習所の教え子たちの証言は、井上の人間的魅力を浮き彫りにし、彼の「人たらし」ぶりが伺える。

さらに読む ⇒ホテル暴風雨出典/画像元: https://hotel-bfu.com/toyozoniimura/cinema/2022/11/30/inouemitsuharu/

『夏の終り』や『みれん』を通して、寂聴さんの恋愛観が深く理解できますね。

瀬戸内寂聴の恋愛実体験に基づいた私小説『夏の終り』を含む短編集。

不倫、四角関係、愛と習慣、そして深い悲しみと熱情が描かれ、寂聴さんの生き様と恋愛観を垣間見ることができる

特に、短編『夏の終り』では、年下の男性との関係における「憐憫」という切ない感情が印象的で、当時の瀬戸内晴美さんの複雑な心の内面が伝わってくる。

また、『みれん』では、愛よりも習慣の強さを実感し、愛と習慣の関係性が浮き彫りとなる。

さらに、井上荒野の『あちらにいる鬼』は、父親である井上光晴と瀬戸内寂聴の関係を娘の視点から描いた作品で、二人の複雑な関係性と寂聴さんの生き様に対する新たな視点を与える。

これらの作品を通して、寂聴さんの恋愛観や生き様に対する興味深い考察と、当時の社会における恋愛や女性の立場についての考えさせられるものが感じられる。

寂聴さんの恋愛観、やはり色々な経験をされてきただけあって、心に響くものがあるね。

瀬戸内寂聴の恋愛遍歴と出家

瀬戸内寂聴の恋愛遍歴は?

結婚、不倫、出家、恋愛

本章では、瀬戸内寂聴さんの恋愛遍歴と出家について、詳しく見ていきましょう。

寂聴さんの代表作「仏教三部作」番外編文学の師の思い出重ね母子が同じ男性を愛す設定生誕年瀬戸内寂聴物語
寂聴さんの代表作「仏教三部作」番外編文学の師の思い出重ね母子が同じ男性を愛す設定生誕年瀬戸内寂聴物語

✅ 瀬戸内寂聴さんの代表作「仏教三部作」は、昭和の作家だと思い込んでいる人が多いですが、実際には平成元年に連載がスタートした作品群です。

✅ 連載開始前は、一遍、良寛、西行といった僧侶の生き方を題材にしているため、難しそうだと感じ、宗教小説と思われて手に取りにくかったという人も多かったようです。

✅ 記事は有料会員限定のため、具体的な内容については公開されていません。

さらに読む ⇒徳島新聞デジタル|徳島県のニュース、イベント情報出典/画像元: https://www.topics.or.jp/articles/-/790330

晩年まで愛に生きた瀬戸内寂聴さんの生き方は、多くの人に影響を与えたのでしょうね。

瀬戸内寂聴は、男女の性愛を率直に描いた作家であり、尼僧としても多くの人の心を癒してきました。

晩年まで愛に生きた彼女は、自身の恋愛経験を作品に投影し、多くの読者を魅了しました。

20歳の結婚後、夫の教え子との不倫、作家・小田仁二郎との四角関係など、数々の恋愛を経て、51歳で出家しました。

出家の理由として、煩悩からの解放を挙げましたが、後に井上光晴との関係が原因であったことを告白しています

瀬戸内寂聴の恋愛遍歴は、彼女の作品に深みを与え、多くの人の共感を呼んでいます。

恋愛と出家、その両方を経験した寂聴さんって、本当にすごい人だったんだな。

瀬戸内寂聴さんの人生は、本当に波瀾万丈で、その生き様は私たちに多くのことを教えてくれますね。

🚩 結論!

💡 瀬戸内寂聴は、女性作家として、社会問題やフェミニズムに関心を持ち、積極的に発信した。

💡 彼女の作品は恋愛遍歴に基づき、人生の深みや複雑さを表現し、多くの読者に影響を与えた。

💡 出家後も、彼女は宗教者として、人々の心に寄り添い、社会に大きな影響を与え続けた。