柿本多映の世界を紐解く!蛇笏賞受賞と最新句集「ひめむかし」とは?柿本多映の俳句、その魅力と最新の作品
俳句界を牽引する柿本多映。既刊句集と未収録作品1500句超を網羅した『柿本多映俳句集成』が、第54回蛇笏賞受賞!90歳を超えてもなお、独自の表現を追求する柿本多映の全貌がここに。生命力溢れる句、師への想いを込めた句など、その奥深い世界観を堪能できる一冊。別冊付録の座談会「生命を不意に貫く言葉」も必見。俳句の新たな可能性を感じてください。
蛇笏賞受賞
柿本多映の俳句が評価された理由は?
言葉の呪術性と神秘性
柿本多映氏の作品は、言葉の持つ力強さを感じさせ、俳句の可能性を広げていると感じます。
公開日:2020/04/18

✅ 第54回蛇笏賞に、柿本多映さんの句集『柿本多映俳句集成』が選ばれました。
✅ 同句集には、柿本さんの既刊句集をすべて収録した上で、句集未収録の句1500余りが追加されています。
✅ 柿本さんは1928年生まれで、現代俳句協会名誉会員、日本ペンクラブ会員、日本現代詩歌文学館評議員を務めており、これまでに第35回現代俳句協会賞や第29回詩歌文学館賞も受賞しています。
さらに読む ⇒本のページ出典/画像元: http://bookpooh.com/archives/21192言葉によって世界を生み出し、未知の可能性を感じさせる作品が高く評価されたのは素晴らしいですね。
本書『柿本多映俳句集成』は、第54回蛇笏賞を受賞しました。
選評では、柿本多映氏が言葉によって世界を生み出していく作句法、言葉の呪術性、神秘的な作風などが挙げられ、俳句が持つ未知の可能性を感じさせる作品と高く評価されました。
レトロなカルチャーと、独特の世界観が融合していて、すごく興味を惹かれます!
最新句集「ひめむかし」
柿本多映の最新句集「ひめむかし」の魅力は?
10年ぶりの作品集。
柿本多映氏の作品は、自在な発想と斬新な表現で、私たちを魅了しますね。

✅ 柿本多映は、蛇笏賞受賞から3年後の92歳で、独特の世界観を持つ俳句を創り続ける幻視者としての俳人である。
✅ その俳句は、自在で斬新な発想と、柔らかさと鋭さを兼ね備えたイマジネーションによって特徴付けられる。
✅ さらに、娑婆っ気というスパイスが加わることで、独特の魅力を生み出している。
さらに読む ⇒樸(あらき)俳句会出典/画像元: https://araki-haikukai.sakura.ne.jp/2023/08/28/taekakimoto-himemukashi/92歳で最新句集を発表するなんて、本当にすごいですね。
自然や生命への洞察が感じられる句にも惹かれます。
柿本多映の最新句集「ひめむかし」は、2013年の「仮生」以来10年ぶりの作品集です。
昭和初期生まれの著者は、自在な表現力で、歳月を重ねながらも新たな世界を切り開いています。
本書には「拾遺」制作時に残された作品に加え、近年作も収録されています。
「われら生きもの」という章では、自然や生命への深い洞察が感じられる句が並びます。
例えば、「筵より蛍とびたつみちのくは六月の身の重心を低くせる」「脚かたく曲げたる蟬や重信忌三鬼の忌狐が馬に乗つてゐる」これらの句は、生きとし生けるものの力強さと儚さを同時に描き出しています。
90歳を超えても表現を続ける姿は、素晴らしい。私も見習いたいものです。
師への追悼と現在を見つめる眼差し
「ひめむかし」で柿本多映が最も表現したかったものは?
師への敬愛と別れ
師への追悼の念や、現在の視点が見事に表現された句集ですね。
公開日:2024/01/04

✅ 第65回毎日芸術賞の文学Ⅰ部門(小説・評論)を受賞した北方謙三さんは、モンゴル帝国の始祖チンギス・カンの人生を描いた大作「チンギス紀」全17巻で、人間を描いた壮大な旅の物語を完成させた。
✅ 北方謙三さんは、受賞について「これまでよく頑張りましたね、という意味でいただいた賞だと思います。大きい仕事を認めてもらえてうれしいです」と喜びを語った。
✅ 「チンギス紀」は、モンゴル族の有力氏族の嫡男として生まれたテムジン(のちのチンギス)が、多くの仲間や敵と出会い、戦いながら、かつてない巨大な帝国を築いていく過程を描いている。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20240104/dde/014/040/004000c師である赤尾兜子氏らへの追悼の句は、深い感動を覚えます。
柿本多映氏の歩みが凝縮された句集ですね。
「ひめむかし」には、師である赤尾兜子、橋間石、桂信子への追悼の念も強く感じられます。
「兜子忌の目高の透くは愛(かな)しけれ」「信子の忌空あることの淋しかり永別や」これらの句は、師への深い敬愛と、別れを惜しむ切ない気持ちが伝わってきます。
「ひめむかし」は、柿本多映のこれまでの歩みと、現在を見つめる眼差しが詰まった、重厚な句集となっています。
師への想いを込めた句は、本当に心に響きますね。素晴らしい。
柿本多映氏の俳句の世界、その魅力と奥深さを感じることができました。
これからも注目していきたいです。
💡 第54回蛇笏賞受賞の『柿本多映俳句集成』は、氏の俳句世界を網羅した貴重な資料です。
💡 最新句集「ひめむかし」には、柿本多映氏の現在を見つめる眼差しと、師への追悼の念が込められています。
💡 柿本多映氏の俳句は、日常を独自の視点で捉え、言葉の力強さで表現されています。