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トモエ学園とは?黒柳徹子とリトミック教育で知られる学校の歴史を紐解く?自由が丘に存在したトモエ学園の歴史と、その教育理念

『窓ぎわのトットちゃん』の舞台、トモエ学園。自由教育を実践し、ユニークな校舎(電車!)で知られた幼稚園・小学校は、小林宗作先生によって創設されました。戦争や経営難に見舞われながらも、子供たちの個性を育む自由な学び舎として存在しました。現在は商業施設となった跡地で、その精神は緑豊かな公園のような空間に受け継がれています。

トモエ学園とは?黒柳徹子とリトミック教育で知られる学校の歴史を紐解く?自由が丘に存在したトモエ学園の歴史と、その教育理念

📘 この記事で分かる事!

💡 トモエ学園は、自由な教育を実践し、リトミックを取り入れたユニークな学校。

💡 黒柳徹子さんの著書『窓ぎわのトットちゃん』の舞台として有名で、その教育が注目されています。

💡 現在は跡地が商業施設となり、その教育理念は国立音楽大学附属幼稚園などに受け継がれています。

それでは、トモエ学園の歴史と教育理念、そして現在の姿について、詳しく見ていきましょう。

トモエ学園の創設と終焉

トモエ学園は何が有名?

「窓ぎわのトットちゃん」

トモエ学園という学校は、どのような学校だったのでしょうか。

その創設から終焉までを追います。

自由が丘学園とトモエ学園

公開日:2016/05/08

自由が丘学園とトモエ学園

✅ 自由が丘学園は、手塚岸衛先生が1930年に創立した自由主義教育を掲げる学校で、当初は幼稚園、小学校、中学校を有していました。しかし、経営難により中学校・高校部門は藤田喜作先生に引き継がれ、幼稚園・小学校はトモエ学園となり、日本で初めてリトミックを取り入れた教育を展開しました。

✅ 自由学園は、羽仁吉一・もと子夫妻が1921年に創立したキリスト教精神に基づいた理想教育を行う私立学校で、外資に頼らず自立した学校として、日本の女性への家庭教育を「婦人之友」を通して広めました。

✅ 両校は、戦前において自由な教育を志向し、多くの文化人を輩出し、日本の教育史に大きな影響を与えました。しかし、戦後には軍国主義の台頭や戦災によって、自由な教育は阻害され、両校も影響を受けました。現在では、自由が丘学園は全日制高校として、自由学園は両国に移転して存続しています。

さらに読む ⇒港も見える丘から出典/画像元: https://tw101.hatenablog.com/entry/2016/05/09/051753

自由な教育を標榜した自由が丘学園とトモエ学園。

時代背景と学校の変遷を比較すると、教育の多様性や、困難な状況が見て取れます。

自由教育を提唱する手塚岸衛が創設した自由ヶ丘学園は、手塚岸衛の死後、経営難に陥り、小林宗作が小学校、幼稚園を引き継ぎ、1937年にトモエ学園として新たにスタートしました。

トモエ学園は、リトミック研究家・小林宗作が創設した学校で、黒柳徹子さんの著書『窓ぎわのトットちゃん』の舞台として有名です

特徴的なのは、本物の電車を教室として使っていたことです。

しかし、太平洋戦争の影響で校舎が空襲により焼失し、小学校は廃校となりました。

その後、幼稚園は再建されましたが、1963年に小林宗作が亡くなり、事実上廃園となりました。

1978年には廃園届が認可され、トモエ学園の歴史に幕を閉じました。

手塚岸衛先生の自由主義教育、小林宗作先生のリトミック教育…素晴らしいですね。時代が変わっても、受け継がれるべき精神があると感じます。

トモエ学園の教育理念と黒柳徹子さんとのつながり

トモエ学園は何を目指した学校でしたか?

個性育成

トモエ学園の教育理念は、どのようなものだったのでしょうか。

黒柳徹子さんとのつながりとともに見ていきましょう。

リトミックを日本に紹介トットちゃんの恩師・小林宗作先生の教えと想い
リトミックを日本に紹介トットちゃんの恩師・小林宗作先生の教えと想い

✅ 「窓ぎわのトットちゃん」の著者である黒柳徹子さんが通ったトモエ学園は、戦争で焼失しましたが、その精神を受け継いだ国立音楽大学附属幼稚園が東京にあります。

✅ 同幼稚園には、トモエ学園から運ばれた藤の木があり、園児たちは「トモエふじ」と呼んで大切にしています。

✅ 小林宗作先生は「はじめにリズムありき」という言葉を重視し、リトミックを主軸とした「総合リズム教育」を展開しました。自然の中で五感を研ぎ澄ませ、心と体を調和させる教育を実践していたことがわかります。

さらに読む ⇒講談社コクリコ|講談社出典/画像元: https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/books/picturebook/HrrPV

リトミックを主軸とした総合リズム教育は、子どもの心身の発達を促す素晴らしい教育法ですね。

今も受け継がれていることに感動します。

トモエ学園は、東京都目黒区自由が丘にあり、自由な教育を実践し、子どもたちの個性を育むことを目指した学校として知られていました。

黒柳徹子さんの著書『窓ぎわのトットちゃん』で描かれたトモエ学園は、多くの人々の記憶に残り、その存在は今も語り継がれています

小林先生は、戦後、トモエ学園を再建しようとしましたが、実現せず、その夢は叶いませんでした。

子どもたちの個性を育む自由な教育…現代にも必要な考え方ですね。『窓ぎわのトットちゃん』を読み返したくなりました。

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