『白い巨塔』は今もなお輝きを増す名作!財前五郎、里見脩二、そして医療倫理を問う財前五郎のドラマを徹底解剖!時代を超えて愛される理由とは?
医学界の闇を暴く衝撃作『白い巨塔』。野心と欲望にまみれた財前五郎と、良心と葛藤する里見脩二。権力闘争、医療過誤、そして人間の業を描き出す。田宮二郎、唐沢寿明、江口洋介、岡田准一…時代を象徴する名優たちが演じた財前は、観る者の心を掴んで離さない。映画とドラマ、あなたはどちらの『白い巨塔』から足を踏み入れる?
💡 山崎豊子原作の医療ドラマ「白い巨塔」は、医師たちの人間ドラマを描いた作品。
💡 財前五郎と里見脩二という対照的な二人の医師を通して、医療界の現実を描写。
💡 映画、ドラマと様々な形で映像化され、時代を超えて人々に影響を与え続けている。
それでは、各章ごとに「白い巨塔」の魅力と、時代を超えて愛される理由を紐解いていきましょう。
野心と友情の狭間で
「白い巨塔」の主人公は誰?
財前五郎
この章では、ドラマ「白い巨塔」のあらすじと主要な登場人物、そして作品の本質に迫ります。

✅ 山崎豊子の代表作「白い巨塔」を原作としたドラマで、権力や名誉欲に翻弄される天才外科医・財前五郎と、人の命を無欲で救いつづける内科医・里見脩二の対照的な生き様を描いています。
✅ 医療という行為の不条理性と、生命の尊厳の対比、そして人間たちの深い業を描いており、院内感染やホスピスなど、現代社会における医療問題についても深く考察されています。
✅ 財前五郎と里見脩二の対照的な生き様を通して、現代医療の持つ問題点、人間の愚かさと弱さ、人間の不可解さといったテーマを描き出し、視聴者に考えさせられる内容となっています。
さらに読む ⇒【】出典/画像元: https://www.bs11.jp/drama/shiroikyotou/権力と名誉に翻弄される財前と、それに相反する里見の生き方は、現代社会にも通じるテーマですね。
「白い巨塔」は、山崎豊子さんの代表作で、医学界の権力闘争を描いた作品です。
野心的な財前五郎助教授が教授の座を目指し、権力闘争を繰り広げる物語で、傲慢で自信家な財前と、彼の親友でありライバルでもある里見脩二の関係が物語の重要な要素となっています。
あの頃は毎週金曜日の夜が楽しみだったよ。財前先生の傲慢さには腹も立ったけど、ドラマとしては本当に面白かった。
時代を超えて受け継がれる財前五郎
「白い巨塔」の財前五郎役は誰が演じてきた?
田宮二郎、唐沢寿明、江口洋介、岡田准一
この章では、各時代でどのように財前五郎が演じられてきたのか、その変遷をご紹介します。

✅ 「白い巨塔」の田宮二郎の死は、43歳という若さ、そしてドラマの放映を2話残しての突然の死という衝撃的な出来事だった。
✅ 田宮はドラマ撮影中に躁うつ病を発症し、劇中の財前五郎と同様に、病気を意識した発言や行動を繰り返すようになった。
✅ 田宮は自身の病気について調べた際、「躁うつ病は完治せず、死に至る」という記述を見つけて絶望し、これが自殺の要因の一つと考えられている。
さらに読む ⇒アサ芸プラス出典/画像元: https://www.asagei.com/excerpt/115485田宮二郎さんの死は、ドラマにとっても大きな衝撃でしたね。
役者と役柄が重なる部分もあったのでしょうか。
「白い巨塔」は、これまで映画版とテレビドラマ版合わせて6つのシリーズが制作され、それぞれの時代を代表する名優たちが、財前五郎を演じてきました。
1966年公開の映画版では田宮二郎が、1978年のテレビドラマ版では再び田宮二郎が財前を演じ、その熱演は伝説となりました。
1990年のテレビドラマ版では唐沢寿明が、2003年のテレビドラマ版では江口洋介が、2019年のテレビドラマ版では岡田准一が財前を演じ、それぞれの時代における財前五郎像を描き出しています。
色々なバージョンの『白い巨塔』があるんですね!私は唐沢さんの財前が好きです。でも、それぞれの財前像があるからこそ、作品の魅力が増すんだと思います。
次のページを読む ⇒
田宮二郎主演、1978年版「白い巨塔」。医学界の権力闘争と医師の葛藤を描く。欲望渦巻く財前と、対照的な里見。人間ドラマの深みと、時代を超えた魅力を堪能あれ。