『白い巨塔』の闇を暴く！医療ドラマ『白い巨塔』の魅力とは？欲望と医療現場の闇を描く、山崎豊子原作『白い巨塔』の世界

それでは、第1章から第5章まで、ドラマ『白い巨塔』の世界を紐解いていきましょう。

欲望と医局の闇：『白い巨塔』という鏡

『白い巨塔』は、山崎豊子の長編小説。

大学病院を舞台に、人間の欲望、組織の闇、医療過誤、そして不公平な裁判を描いた作品です。

医学界の知られざる実態と人間の生命の尊厳を描いた「白い巨塔」 結末

公開日:2021/08/13

✅ 「白い巨塔」は山崎豊子の長編小説で、医学界の腐敗と人間の生命の尊厳を描いています。

✅ 物語は野心家の外科医・財前五郎と患者を第一に考える里見脩二という対照的な人物を通して、教授選や医療過誤などを中心に展開されます。

✅ 財前は手術の腕は優れているものの、患者への対応や医療過誤により訴訟を起こされ、その過程で医師としての倫理観が問われることになります。

さらに読む ⇒ ラストシーンが知りたい出典/画像元: https://last-scene.net/entry/2013/12/05/054622/2379/

『白い巨塔』は、医療現場のリアルな描写を通して、人間の業や組織の腐敗を容赦なく描き出しています。

登場人物たちの葛藤や対立が、深く心に残ります。

山崎豊子の『白い巨塔』は、大学病院という閉鎖的な空間を舞台に、医師たちの野心、組織の闇、医療過誤、そして不公平な裁判を容赦なく描き出した作品です。

主人公の外科医・財前五郎は、教授の座を巡る熾烈な競争の中で、倫理観を失い、医療過誤を隠蔽するという道を選びます。

一方、里見脩二は、財前とは対照的に、患者に寄り添い、真実を追求する医師として描かれています。

医局内では、派閥争い、裏工作が横行し、能力よりも権力や金が重視される現実が露わになります。

モデルとなった病院や事件を基に描かれたこの作品は、当時の日本の大学病院の現実を反映しており、多くの視聴者に強い印象を与えました。

あの頃は、テレビドラマといえば、この作品でしょう！医療ドラマといえば、やはり『白い巨塔』。財前五郎の野心、里見先生の誠実さ…今見ても考えさせられますね。

医療過誤と隠蔽：佐々木よし江の戦い

第三話では財前五郎が佐々木庸平の手術を執刀。

第四話では、佐々木庸平が死亡し、医療ミスを巡り、遺族が財前を訴える展開になります。

岡田准一主演『白い巨塔』第四夜は野望を果たした財前が遺族に訴えられ医療裁判へ (2019年5月24日)

✅ テレビ朝日開局60周年記念ドラマ『白い巨塔』第三話では、教授として絶頂期を迎えた財前五郎が、患者の佐々木庸平の手術を執刀するが、術後の対応を誤り容態を悪化させてしまう。

✅ 第四話では、佐々木庸平が死亡し、その死因を巡り、遺族が財前を医療ミスで訴える。財前は裁判を有利に進めるため、柳原にカルテ改ざんを持ちかける。

✅ 裁判が始まる中、財前は示談を提案し、自身の地位を守ろうとする。柳原は、自身の立場と良心の狭間で苦悩する。

さらに読む ⇒ エキサイトニュース出典/画像元: https://www.excite.co.jp/news/article/E_talentbank_95400/

医療過誤と隠蔽というテーマは、現代社会にも通じる問題です。

物語は、真実を求める人々の苦悩を描き、視聴者の共感を呼び起こします。

物語の中心となるのは、医療過誤を巡る佐々木庸平の訴訟です。

財前五郎の隠蔽工作により、真実は闇に葬られようとします。

被害者である佐々木よし江は、真実を求めて巨大な組織に立ち向かいますが、その姿は痛ましく、時に視聴者の共感を呼ぶ一方で、彼女の「しつこさ」に違和感を覚える視聴者も存在します。

裁判の描写は、真実がねじ曲げられ、弱者が不利になる現実を浮き彫りにし、視聴者に不快感を与えます。

この物語は、人間の欲望、組織の闇、そして正義のあり方を問いかけ、作品の根底にあるテーマを鮮やかに描き出しています。

医療ミスって怖いよね。でも、佐々木よし江さんのあの粘り強さ、ちょっと苦手だったりして…ドラマだから仕方ないのかな？