70年代映画と芸術に見る多様な表現:女剣士、虚無感、そして藤田嗣治の世界?70年代映画、女剣士、藤田嗣治の芸術
美空ひばりの男装に憧れた筆者が、映画、文学、そして画家・藤田嗣治の作品を通して「強さ」と「繊細さ」を内包する女性像を探求する。志穂美悦子や松坂慶子ら東映女優の活躍、70年代日本映画の多様なジャンル、藤田嗣治の芸術に見る東西文化の融合… 幼少期の記憶から紡がれる、表現の力と人間の内面への深い考察。観る者の心を揺さぶる、エッセイ。

💡 70年代の日本映画に見る多様な表現、女剣士像やアクション、人間ドラマに焦点を当てます。
💡 70年代末の若者の虚無感を描いた映画「十八歳、海へ」を紹介します。
💡 藤田嗣治の芸術、東洋と西洋の融合について、展覧会の情報などを交えて解説します。
本日は、70年代の映画や芸術を通して、様々な表現に触れていきたいと思います。
各章で深掘りしていく内容を、簡単にご紹介いたします。
女剣士への憧憬と強さの探求
筆者が憧れた女性像は?強さと純情を併せ持つあのヒロイン!
男装の麗人や、志穂美悦子さんのような強い女性。
70年代を代表する時代劇やアクション映画を通して、強さと美しさを兼ね備えた女性像を探求します。
映画「柳生一族の陰謀」を中心に、その魅力を紐解きます。
公開日:2021/05/25

✅ 1978年公開の映画『柳生一族の陰謀』は、徳川幕府の将軍の座を巡る骨肉の争いを、豪華な俳優陣と壮大なスケールで描いた時代劇作品。
✅ 映画は大ヒットし、萬屋錦之介、千葉真一をはじめとする俳優陣が賞を受賞。また、テレビドラマ化、小説・漫画化、スペシャルドラマ放映など、多岐にわたるメディア展開が行われた。
✅ 柳生一族が徳川家光を支え、陰謀に立ち向かう姿を描き、家光、忠長、天皇家の三つ巴の戦いが繰り広げられる中、アクションシーンや豪華な俳優陣の演技が見どころとなっている。
さらに読む ⇒わんことにゃんこみんな家族出典/画像元: https://m-style.network/drama_051/豪華な俳優陣による迫力あるアクションや人間ドラマは、今見ても見応えがありますね。
様々なメディア展開がされたのも納得です。
幼少期に美空ひばりの男装の女剣士作品に惹かれ、男装の麗人や鉄火女のような強さと純情を兼ね備えた女性像に憧憬を抱くようになった筆者は、大沢在昌氏の小説をきっかけに、スクリーンから引退した志穂美悦子さんのような強い女性像を思い浮かべるようになった。
東映映画の女剣士たち、特に「柳生一族の陰謀」の志穂美悦子、「狼よ落日を斬れ」の松坂慶子、「桃太郎侍」の長谷川稀世といった作品を振り返り、そのルーツを考察する。
一方で、高峰秀子の作品からは本質的な「女の強さ」を学んだものの、そのヒューマニズム溢れる作品群には、どこか建前を感じていた。
いやあ、懐かしいですねえ。志穂美悦子さんのアクションは、子供心に強烈な印象を残りましたよ。あの頃の映画は、本当に活気がありましたね。
1970年代の日本映画に見る多様な表現
70年代日本映画、最も印象的な岸田森の悪役映画は?
「座頭市と用心棒」。勝新&三船との共演!
1970年代の日本映画は、多様なジャンルで独自の表現を追求していました。
今回は、その中でも特に注目すべき作品をいくつかご紹介します。

✅ 映画「座頭市」は北野武監督による時代劇で、TSUTAYA DISCASでDVDレンタルされており、30日間の無料お試し期間を利用すればフル無料で視聴可能。
✅ 動画配信サービスでは配信されておらず、Amazonプライムでは北野武監督の新作映画「Broken Rage」が配信されている。
✅ 記事内では、TSUTAYA DISCASの無料会員登録方法と解約方法、および北野武監督の他の作品の配信情報も案内されている。
さらに読む ⇒Kboard(Kボード)|韓国カルチャーを推すすべての人をハッピーに出典/画像元: https://kboard.jp/vod/zatoichi-delivry/北野武監督の「座頭市」は、TSUTAYA DISCASで無料視聴できるのはお得ですね。
様々な作品に触れる良い機会になりそうです。
1970年代の日本映画は、多様なジャンルで注目を集めた。
時代劇では、勝新太郎と三船敏郎が共演した岡本喜八監督の「座頭市と用心棒」が、岸田森の悪役としての存在感と共に観客を魅了した。
ハードボイルド小説を映画化した「白昼の襲撃」は、岸田森と緑魔子の共演で、ゲイ映画的な側面も持ち合わせていた。
北九州を舞台にした任侠映画「玄海遊侠伝破れかぶれ」では、岸田森がヤクザの代貸を演じ、安田道代の演技が光った。
そして、谷崎潤一郎原作のピカレスクロマン「おんな極悪帖」では、岸田森が狂気的な役を、安田道代がヒロインを演じた。
70年代の映画は、今見ても斬新な作品が多いですよね。岸田森さんの悪役も、強烈な印象です。ゲイ映画的な側面もあったなんて、興味深いですね。
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70年代末の若者の虚無感を描く青春映画「十八歳、海へ」。心中未遂を繰り返す男女を通して、刹那的な美しさを描く。藤田敏八監督による、絶望と退廃の物語。