『やさしいライオン』再考:やなせたかし作品が描く愛と喪失、そして希望?『やさしいライオン』:作品の軌跡と、時代を超えたテーマ
やなせたかし絵本作家デビュー作『やさしいライオン』。母犬ムクムクとライオンの赤ちゃんブルブルの出会いから始まる、愛と喪失、そして再会を描いた感動の物語。都会へ、サーカスへと連れ去られたブルブルは、故郷と母の愛を忘れず、再会を願う。絵本版とアニメ映画版で異なる結末は、命の尊さと絆を強調。優しさと希望が詰まった不朽の名作は、あなたの心に温かい光を灯す。

💡 『やさしいライオン』は、血縁を超えた愛情、喪失、そして再会という普遍的なテーマを描いた作品。
💡 作者やなせたかし氏の戦争体験や幼少期の経験が作品に影響を与え、深い人間ドラマを生み出しています。
💡 絵本、ラジオドラマ、アニメと多様なメディアで展開され、世代を超えて愛される理由を考察します。
それでは、今日は『やさしいライオン』の世界を紐解いていきましょう。
この物語が持つ奥深さを、様々な視点から見ていきます。
誕生と出会い
やなせたかし絵本作家デビュー作は?心温まる物語?
『やさしいライオン』母と子の物語。
まず、この物語の原点、誕生の背景から見ていきましょう。
『やさしいライオン』がどのようにして生まれたのか、そして、そこにはどのような思いが込められているのでしょうか。
公開日:2018/10/12

✅ やなせたかし氏の最初の絵本『やさしいライオン』は、犬のムクムクに育てられたライオンのブルブルとムクムクの親子の絆を描いた物語。
✅ 都会の動物園に連れて行かれたブルブルと、年老いたムクムクが離れ離れになる様子を通して、血の繋がりを超えた親子の愛情を描いている。
✅ 戦争体験から「正義」について考えたやなせ氏の、それぞれの「正義」の食い違いや運命を描き、読者に希望を感じさせる作品。
さらに読む ⇒あなたにオススメの本に出会えるコラム出典/画像元: http://pro.bookoffonline.co.jp/hon-deai/ehon-jidousho/20171108-yasashii-lion-yanase-takashi.html血の繋がらない親子愛を描いた作品で、作者の戦争体験が作品に影響を与えているという点は興味深いですね。
それぞれの正義の食い違いを描くというのも、深いテーマだと感じました。
1967年、やなせたかしはラジオドラマとして『やさしいライオン』を発表し、これが彼の絵本作家としての出発点となりました。
物語は、子どもを亡くした母犬ムクムクと、親を亡くしたライオンの赤ちゃんブルブルが出会うところから始まります。
この出会いは、やなせ氏自身の幼少期の経験、特に実母への寂しさと育ての母への複雑な感情を反映したものと推測できます。
懐かしいですねえ。やなせ先生の作品は、子供の頃によく読み聞かせしてもらいましたよ。戦争の経験が作品に影響を与えているなんて、考えたこともなかったなぁ。深いですね。
別れと旅立ち
ムクムクとブルブルの物語、核心は?
愛情、喪失、そして再会。
次に、物語が描く別れと旅立ちについて見ていきましょう。
サーカスでのブルブルの境遇、そして作品に込められたメッセージとは何でしょうか。

✅ 木下サーカス立川公演が12月14日で終了し、次は横浜・みなとみらいのアンパンマンこどもミュージアム隣で開催予定です。
✅ アンパンマンの作者であるやなせたかし氏は、サーカスでの動物の搾取を題材にした悲しい物語を書いています。
✅ アンパンマンこどもミュージアムの隣でのサーカス開催は、時代遅れな動物ショーを子供たちに見せることになり、作者の意図に反すると批判されています。
さらに読む ⇒動物のいないサーカスを!TOP出典/画像元: https://circuscruelty.animals-peace.net/book/yanasetakashi-lion.htmlサーカスでの動物の扱いを批判し、時代の流れを感じますね。
親子の愛情や喪失、再会という普遍的なテーマが、時代を超えて響く理由かもしれません。
ムクムクはブルブルを愛情深く育て、ブルブルはすくすくと成長します。
しかし、ブルブルは都会の動物園へ、その後サーカスへと連れて行かれてしまいます。
やなせ氏は人生の悲痛から目を背けず、そこから生まれる愛と勇気を描こうとしました。
作品は、親子の愛情、喪失、そして再会という普遍的なテーマを描いています。
サーカスでの動物の扱いに関する話は、現代社会にも通じるテーマですね。大切なものを失うこと、そしてそれを乗り越えようとする姿は、心に響きますね。
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サーカスの人気者ブルブル。故郷を想い、逃げ出す決意!手塚治虫も協力した名作。絵本とアニメ映画で異なる結末が、命の尊さと愛を描き出す。朝ドラ『あんぱん』でも話題!