『白い巨塔』田宮二郎の演技は？天才と狂気の狭間で「白い巨塔」とは!!? 田宮二郎が演じた財前五郎の深淵

では、まず「白い巨塔」の概要から見ていきましょう。

「白い巨塔」の概要と田宮二郎の演技

「白い巨塔」は、医学界の権力闘争を描いた作品ですが、同時に人間の業も深く掘り下げていると感じます。

白い巨塔（1967年）【動画】

公開日:2023/10/14

✅ 「白い巨塔」は、医局制度の問題点や医学界の腐敗を鋭く描いた山崎豊子の小説を原作とするドラマで、1967年以降、様々な俳優によって5度のリメイクされています。

✅ ドラマは、出世を望む外科医・財前五郎と患者第一主義の医師・里見脩二の対比を通して、医学界の権力闘争や医療現場の歪みを描き出しています。

✅ 特に、患者を軽視する財前の行動や、大学病院における医局の権威などが、視聴者に強い印象を与え、医療現場の現実を浮き彫りにしています。

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田宮二郎さんの財前五郎は、本当に印象深いですね。

あの自信に満ち溢れた姿は、見ているこちらも圧倒されてしまいました。

「白い巨塔」は、旧帝大・浪花大学医学部を舞台に、野心的な財前五郎助教授が教授の座を狙い、権力闘争を繰り広げる物語です。

傲慢で自信家な財前と、彼の親友でありライバルでもある里見脩二の関係が物語の重要な要素となっています。

映画版（1966年）とドラマ版（1978年）の両方で田宮二郎が財前を演じており、それぞれに魅力的な作品となっています。

映画版は原作の正編「白い巨塔」と「続白い巨塔」の教授選編・医療裁判編をもとに構成されています。

一方、ドラマ版は原作全編を映像化しており、続編の内容も含まれています。

田宮二郎は、自信に満ち溢れながらも、心の奥底では葛藤を抱える財前を、その独特の雰囲気で演じきっています。

彼が演じる財前は、単なる傲慢なエリートではなく、貧困から這い上がってきた過去や、母の期待に応えたいという複雑な心境も持ち合わせています。

映画版は田宮二郎が31歳と若く、無謀な野心家感が際立ちます。

一方、ドラマ版は43歳と原作に近い年齢のため、より成熟した財前を表現しています。

どちらの作品も魅力的であり、それぞれ違った角度から「白い巨塔」の世界を楽しむことができます。

田宮二郎さん、本当に素晴らしい俳優さんでしたね。あの鋭い眼差しと存在感は、今も忘れられません。

昭和テレビ版「白い巨塔」：物語とキャラクター

昭和版「白い巨塔」は、本当に傑作だと思います。

このところ、「白い巨塔」を観てました。

公開日:2020/04/14

✅ この記事は、著者がこれまで視聴してきた「白い巨塔」の各バージョン（映画版、昭和版、平成版、令和版）について、それぞれの作品に対する感想を述べています。

✅ 特に昭和版を高く評価し、田宮二郎の財前五郎役の素晴らしさ、そしてドラマ全体の面白さについて熱く語っています。

✅ 一方、令和版については、役者陣のミスキャストを指摘するなど、厳しい評価をしています。

さらに読む ⇒ShimaQ の 今日この頃 2出典/画像元: https://blog.shimaq.com/?p=853

昭和版の田宮二郎さんの財前五郎は、本当に凄かったですね。

あの狂気じみた演技は、今でも忘れられません。

昭和テレビ版「白い巨塔」は、田宮二郎の最期の作品であり、山本學、中村伸郎、小沢栄太郎、加藤嘉、小松方正、太地喜和子、島田陽子、曽我廼家明蝶、金子信雄、辺文雄、佐分利信、米倉斉加年、児玉清、小林昭二、中村玉緒、北村和夫、大滝秀治、山田吾一、夏樹陽子など、豪華キャストが集結したテレビドラマです。

物語は、浪速大学医学部を舞台に、東教授の後任をめぐり、財前五郎（田宮二郎）、菊川、葛西の3人が候補に。

財前は権力とカネで教授に選出されますが、同期生の里見脩二（山本學）の依頼で胃がん患者を手術し、患者を死なせてしまいます。

遺族側から裁判が起こされ、財前の欲望に塗れた人生が、医療の本質に真摯に取り組む里見医師との対比で描かれます。

このドラマは、大学病院の封建的で閉鎖的な世界を赤裸々に表現しており、昭和の時代背景と現在のコンプライアンスとのギャップを感じさせる部分もあります。

見どころは、本物の手術シーンや、柳原医師の葛藤、財前の愛人である花森ケイ子（太地喜和子）の存在感、財前又一（曽我廼家明蝶）のキャラクターなどが挙げられます。

特に花森ケイ子は、財前の唯一の理解者であり、彼の弱さを受け止める重要な役どころです。

財前又一は、財前のスポンサーであり、カネで解決しようとする一方で、財前の成功を自分の勲章のように語るなど、当時の金持ちの典型的な人物像を描いています。

昭和のドラマは、今のドラマにはない重みや深みがありますよね。

田宮二郎と「白い巨塔」：役への情熱と悲劇の結末

田宮二郎さんの死は、本当に残念でした。

白い巨塔」と田宮二郎〈猟銃自死〉の新事実（2）医師の説明に驚き沈んでいく

✅ 俳優・田宮二郎の死は、ドラマ「白い巨塔」放映中に起こったこと、そして「躁うつ病」が自殺の原因とされたことが大きく報じられた。

✅ 田宮は「白い巨塔」の撮影中に、周囲に異常な言動を見せ始めており、躁状態からうつ状態へと移行していった。

✅ 田宮は自身の病気を調べ、完治しないことや死に至る可能性を知ったことで深く落胆し、自殺に至ったと考えられている。

さらに読む ⇒アサ芸プラス出典/画像元: https://www.asagei.com/excerpt/115485

田宮二郎さんの死は、ドラマ「白い巨塔」の重みを一層増したのではないかと思います。

田宮二郎は、1966年の映画版「白い巨塔」で財前五郎役を演じた後、再び同役を演じることを熱望していました。

1977年にドラマ化が決まると、財前五郎を演じることに人生を賭け、役作りに励みました。

しかし、1977年12月頃から、田宮さんは躁鬱病の影響で、作品に関心を失い、別人のようになってしまいます。

妻の幸子さんが精神科医に相談し、薬を飲ませようとしたものの、田宮さんは病気を受け入れず、治療を拒否。

夫婦仲も悪化していきました。

田宮二郎の「白い巨塔」への情熱は、躁鬱病によって阻まれてしまったのです。

1978～79年に放送されたフジテレビドラマ「白い巨塔」は、田宮二郎が演じた主人公・財前五郎の最期と、田宮二郎自身の死が重なり、ドラマ史に残る作品となりました。

共演した清水章吾は、田宮二郎が撮影中に「財前五郎」になりきっていた様子や、うつ病が悪化していくにつれてセリフを覚えられなくなる様子を目の当たりにし、自らも「財前五郎」に憑依されているような感覚を覚えたと語っています。

田宮二郎は、撮影終了直後、1978年12月28日に猟銃自殺で亡くなりました。

清水章吾は、田宮二郎がドラマの最後、自身が演じた財前の死シーンで、自身の最期を予感していたのではないかと推測しています。

田宮二郎さんの死は、本当に衝撃的でした。

田宮二郎の死と「白い巨塔」への影響

田宮二郎さんの死は、ドラマ「白い巨塔」に大きな影響を与えたと思います。

白い巨塔 (1978年のテレビドラマ)

✅ 1978年放送の「白い巨塔」は、山崎豊子の小説を原作とするテレビドラマで、田宮二郎主演で、原作の「白い巨塔」と「続・白い巨塔」を初めて完全映像化した作品です。

✅ 田宮二郎は、以前にもテレビドラマ化を提案していましたが、実現に至らず、本作が3度目の提案で実現した作品であり、彼の代表作かつ遺作となりました。

✅ 「白い巨塔」は、1966年の映画版、1965年のラジオドラマ版と合わせて、田宮二郎が財前五郎を演じた3作品目となり、特に映画版は内外で多くの賞を受賞した歴史的名作として知られています。

さらに読む ⇒Wikiwand出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E7%99%BD%E3%81%84%E5%B7%A8%E5%A1%94_(1978%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)

田宮二郎さんの死は、ドラマ「白い巨塔」をより深い作品にしたと思います。

「白い巨塔」は、田宮二郎の死によって、より深みのある作品となり、多くの視聴者に影響を与えました。

俳優・田宮二郎は、43歳の若さで自殺した。

その死は、2話を残して放映が終了した「白い巨塔」での役柄と重なり、大きな衝撃を与えた。

ドラマの最終話では、財前五郎が田宮の演じた田宮教授と同じく手術不能のがんで亡くなるが、現実では田宮は「躁うつ病」に苦しんでいた。

撮影中、田宮は周囲に奇妙な言動を見せ、精神科医への受診にも至った。

しかし、病状は深刻化し、田宮は「躁うつ病は完治せず、死に至る」という情報に心を痛め、自殺へと追い込まれた。

田宮二郎さんの死は、本当に悲劇でした。

控訴審と財前の運命

財前の最後のシーンは、本当に印象的でした。

白い巨塔＞財前五郎(岡田准一)、命の尊厳を問う最期の闘い！ 控訴審で真実が明らかに（ザテレビジョン）

✅ ドラマスペシャル「白い巨塔」第五夜では、財前の控訴審が始まり、財前が真実を隠蔽するために証人を脅したり、担当医を裏切るなど冷酷な面を見せる一方で、自身も病に倒れてしまう。

✅ 財前の病気をきっかけに、彼は医師としての信念を見つめ直すことになるが、周囲からは冷めた視線で見られる。

✅ 一方、弁護士の関口は真実を明らかにしようと奮闘し、財前に翻弄されながらも、元看護師の亀山君子が証言台に立つことで、裁判は新たな局面を迎える。

さらに読む ⇒LINE NEWS出典/画像元: https://news.line.me/detail/oa-thetvjp/0a4e9623e03f

財前の最後、本当に切なかったですね。

医療裁判で勝訴した財前五郎は、控訴審を控えているにも関わらず、世界外科連盟の理事の立候補を表明し、周囲はあきれ顔。

一方、控訴審の証人を探し求める弁護士の関口徹は、財前の根回しにより証言を得ることができない。

前回の裁判で真実を証言し、大学を辞めた里見脩二と東佐枝子は関口に協力することを決意する。

関口と佐枝子は元看護師の亀山君子に証言を頼むが、夫の反対にあう。

財前と義父は、金で亀山の夫を買収しようとするが、夫は激怒。

その話を聞いた亀山は裁判で証言することを決意する。

控訴審では財前の裏切りが明らかになり、裁判は混迷を極める。

そして結審の日、財前は裁判所を出たところで倒れてしまう。

財前の最後、本当に悲劇でしたね。

田宮二郎の「白い巨塔」は、彼の人生そのものだったと言えるのではないでしょうか。