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橋本治とは?多様な才能で時代を切り開いた作家の軌跡と作品の魅力とは?小説家、エッセイスト、評論家…橋本治の多才な活動と代表作

70年代から活躍した橋本治。型破りな表現で時代を切り開いた作家の軌跡を辿る。デビュー作『桃尻娘』で女子高生の赤裸々な姿を描き、既存の価値観を揺さぶる。小説、エッセイ、評論…ジャンルを超えた作品群は、今もなお多くの読者に影響を与え続けている。近代文学への挑戦、そしてポストモダンな生き方とは。

多様な作品群と評価

橋本治、多才な才能の原点?代表作は?

『草薙の剣』や『「わからない」という方法』。

橋本治氏の多様な作品群と、その作品がどのように評価されているのかをご紹介します。

わからない」という方法・橋本治/追悼(135)夢幻と湧源
わからない」という方法・橋本治/追悼(135)夢幻と湧源

✅ 作家の橋本治さんが70歳で逝去。学園紛争でのポスター制作や「桃尻娘」での作家デビューなど、多岐にわたる活動で知られた。

✅ エッセーや評論、小説など幅広い分野で活躍し、「ひらがな日本美術史」や「草薙の剣」など数々の作品を発表。日本人の心性を探求する作品を多く残した。

✅ 時事的な問題にも積極的に発言し、シニカルな視点から現代社会を捉えた。著作を通して「身体と経験、友人」を重視した思考を提唱した。

さらに読む ⇒夢幻と湧源出典/画像元: http://mugentoyugen.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-c876.html

幅広いジャンルで活躍し、数々の賞を受賞されているのは、まさに多才という言葉に尽きますね。

橋本治は、『桃尻娘』以降、時代小説や古典の現代語訳など、多様なジャンルに挑戦しました。

彼の作品は、古典文学の現代語訳や、日本の歴史・文化に関する考察で評価が高く、恋愛論、家族論、教育論など、人間の普遍的なテーマを扱い、現代社会に対する問題提起も行いました。

『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調平家物語』で毎日出版文化賞、『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞しています。

晩年には、自身の思想や人生観をまとめたエッセイも発表し、その多才な才能を示しました。

代表作には、作家デビュー40周年記念作品で野間文芸賞を受賞した『草薙の剣』や、『「わからない」という方法』といった啓蒙書があります。

『草薙の剣』は、昭和から平成にかけての日本人の軌跡を6人の男性の人生を通して描いています。

『「わからない」という方法』は、多様な活動を行う著者が「わからない」という状態を方法化し、知識へのスタート地点と捉える視点を示唆しています。

晩年には、時評集の新刊が刊行予定でした。

古典の現代語訳にも挑戦していたんですね!色々な作品を読んでみたくなりました。

『桃尻娘』再考

『桃尻娘』 見直しの声!何がそんなにスゴイの?

ハッピーエンド傑作!近代文学の分水嶺!

『桃尻娘』を再考することで、橋本治文学の新たな魅力を発見するでしょう。

小説を語る声は誰のものなのか――橋本治「桃尻娘」論文學界月号
小説を語る声は誰のものなのか――橋本治「桃尻娘」論文學界月号

✅ 千木良悠子氏は、橋本治の『桃尻娘』を30年以上愛読し、文学的傑作だと評価している。

✅ 『桃尻娘』は、女子高生の話し言葉による青春小説として批評家からは本格的に論じられてこなかったが、著者は同作を近代文学と現代文学の分水嶺を考える上で重要だと捉えている。

✅ 既存の批評では『桃尻娘』を当時の若者の声を代弁する小説として捉える傾向があったが、著者は同作についてより複雑な視点から論じたいと考えている。

さらに読む ⇒本の話~読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア~出典/画像元: https://books.bunshun.jp/articles/-/7225

『桃尻娘』が、世代を超えて読み継がれる作品である理由が、少しずつ見えてきました。

橋本治の代表作『桃尻娘』は、千木良悠子によって再評価されています。

千木良氏は、作品が女子高生の話し言葉を使った青春小説であるため、真剣に論じられることが少ない現状を指摘し、他の作品が評価される一方で、『桃尻娘』が軽視されがちであると述べています。

彼女は、作品がリアルタイム世代の熱狂から乗り遅れた読者や、偏見を持った読者の間で異なる解釈を生み出したこと、そして、そのギャグと不真面目さの中に、信者やマニアを生み出す力があるにも関わらず、十分な批評がなされていない点を指摘しています。

彼女は、『桃尻娘』を「近代文学と現代文学の分水嶺」を考える上で重要であり、他に類を見ないハッピーエンドを達成した傑作と位置付けています

先行批評では、当時の若者の声を代弁し、旧世代への抵抗を描いた作品として解釈されることが多いですが、鶴見俊輔の批評を例に挙げ、言葉遣いの変化に対する解釈の多様性を示唆しています。

『桃尻娘』は、当時としては斬新な作品だったのでしょうね。今読むと、また違った印象を受けるかもしれません。

橋本治の遺産と文学的影響

橋本治の作品が今も読まれる理由は?

近代批判と現代的なテーマを描いているから。

橋本治氏の遺した文学的影響と、その作品が現代に与える意味を考察します。

橋本治の『へんな』本
橋本治の『へんな』本

✅ 著者は、橋本治の著書『アストロモモンガ』『恋するももんが』『シネマほらセット』について語り、橋本治との個人的な思い出を語る。

✅ 著者は、1968年の駒場祭のポスターに衝撃を受け、朝日新聞の取材力によってそのポスターを知った経験を語る。

✅ 著者は、当時の朝日新聞の取材力と批評性を高く評価し、現代のメディアの劣化を指摘する。

さらに読む ⇒橋本治の『へんな』本出典/画像元: https://gakkou.1101.com/online/class/hashimotoosamu/%E7%AC%AC%EF%BC%91%E5%9B%9E%E3%80%8C%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E6%B2%BB%E3%81%AE%E3%80%8E%E3%81%B8%E3%82%93%E3%81%AA%E3%80%8F%E6%9C%AC%E3%80%8D/

橋本治氏の作品は、現代社会が抱える問題にも深く切り込んでおり、示唆に富んでいますね。

橋本治は2019年1月29日に肺炎のため70歳で逝去しました。

野間文化財団が主催する第71回野間文芸賞では橋本治さんの『草薙の剣』、第40回野間文芸新人賞は金子薫さんの『双子は驢馬に跨がって』と乗代雄介さんの『本物の読書家』が共同受賞、第56回野間児童文芸賞は安東みきえさんの『満月の娘たち』がそれぞれ受賞しました。

橋本治の作品は、日本の文学界に大きな影響を与え、今も多くの人々に読み継がれています

評論家は、橋本治の作品が80年代という早い時期から、性、権力、家父長制に基づく異性愛構造の問題を意識し、近代への挑戦として描いていた点を高く評価しています。

近代批判だけでなく、自己や個人概念の崩壊後のテーマ、具体的には家族のあり方や親子の関係性、フェミニズムや男性学的な問題にも言及している点が現代的であり、第三波フェミニズムやクィア・スタディーズ、男性学の視点からも読み解く価値があると論じています。

橋本治は、これらの問題に対する「答え」を与えるのではなく、近代の「やり直し」を提案します。

近代の瓦解後、生きる指針を失った現代人が、橋本治の作品を通してポストモダン以降の生き方を真摯に考えることが、彼の「鎮魂」になると結んでいます。

橋本治さんの作品は、今でも色褪せない魅力があるんですね。色々な作品を読んで、もっと深く知りたいと思いました。

橋本治氏の多才な才能と、その作品が持つ普遍的な価値を改めて感じることができました。

🚩 結論!

💡 イラストレーターから小説家へ転身し、多様なジャンルで活躍した。

💡 社会に対する洞察力、ユーモア、鋭い批評精神に満ちた作品を残した。

💡 晩年には、人生観を綴ったエッセイを発表し、その多才な才能を示した。