『熱唱！あの頃の歌声』境遇と美空ひばり、そして演歌～境遇は何をみたのか？～(？)境遇が見た音楽業界の光と影、そして美空ひばり

それでは、まずこの記事でご紹介する内容を3つのポイントに分けてご紹介します。

中村との交流と成長

境は、イラストレーター中村佑介氏との出会いをきっかけに、音楽制作における新たな価値観を学びます。

音楽を取り巻く環境が変わりゆく中で、境はどのように成長していくのでしょうか。

ルミネ新宿エレベーターでアート展 アジカンのCDジャケットを手がける中村佑介の作品展示

公開日:2013/10/30

✅ ルミネ新宿のエレベーター内で、ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のCDジャケットなどを手がけるイラストレーター中村佑介氏の作品展示が開催された。

✅ 展示はアート展として行われ、中村佑介氏のイラスト作品が鑑賞できる。

✅ 記事は2013年10月30日に更新され、ルミネの広告に関連した内容である。

さらに読む ⇒FASHIONSNAP ファッションスナップ出典/画像元: https://www.fashionsnap.com/article/2013-10-30/lumine-meets-art/

中村氏との出会いを通して、境は作品制作における喜びと、それを「売る」ことへの意識を深めていきます。

これは、境にとって大きな転換期だったと言えるでしょう。

境は、中村氏に商品の売り上げに関する自身の経験を語り、制作の喜びと営業感覚を伝えようと試みます。

同時に、中村氏から歌作りのイロハを学び、次第に彼を追いかけるように。

夜の新宿を仕事場とするなど、2人の交流を通して境は成長していきます。

境は、中村との関係を通して、作品はお客が求めるものであり、制作こそが「売る」ことに繋がるという考えを深めていきます。

中村との連携は、コロムビアの縦割り制度に風穴を開けるための大きな力となりました。

なるほど、中村氏との交流を通して、境は『売る』ということの大切さを学んだのですね。良い音楽を作るだけでなく、それをどう届けるかという視点は、今も昔も重要ですね。

改革への挑戦と挫折

音楽業界全体を揺るがす出来事、それは美空ひばりの死でした。

演歌部門の改革を目指す境は、どのような困難に直面し、それを乗り越えようとしたのでしょうか。

美空ひばりさんが『日本レコード大賞』を逃したワケ、『紅白歌合戦』と別日になった裏事情、背景にあった忖度（2ページ目）

✅ 美空ひばりさんが大賞を逃した理由の一つとして、審査員が賞の集中を避けるために、所属レコード会社が異なる歌手を選んだ可能性が指摘されている。

✅ レコ大の視聴率低迷は、NHK紅白歌合戦の2部制開始によって、視聴者が両番組を同時には視聴できなくなったことが大きな要因となっている。

✅ 国民的音楽番組の黄金期は、美空ひばりさんの死とともに終わりを告げ、レコ大は放送日を変更するも、かつてのような視聴率は得られていない。

さらに読む ⇒ 週刊女性PRIME出典/画像元: https://www.jprime.jp/articles/-/26337?page=2

レコ大の視聴率低迷や、美空ひばりさんの死は、音楽業界に大きな衝撃を与えました。

境は、そんな中で演歌部門の改革に挑むわけですね。

その過程は、まさに苦難の連続だったでしょう。

境は、演歌部門の改革を目指し、中村一好の協力を得て、既存の組織構造を変えようと試みます。

当初、中村は境の無知を懸念し距離を置いていましたが、境の熱意と中村の歌謡史への深い知識が融合し、改革への道が開かれました。

境は、競作を取り入れることを提案しますが、既存のディレクターたちは反発。

境は強硬な態度で異動を促し、最終的に中村と美空ひばり担当の森氏が残る結果となりました。

演歌部門の改革、それは並大抵のことではなかったでしょうね。組織の壁にぶつかりながらも、境はどのようにして改革を進めたのか、興味がありますね。