ねじめ正一の世界:詩から作家、絵本作家まで、その多才な才能とは?直木賞作家・ねじめ正一とは!?詩・絵本・民芸店、多彩な顔を持つ表現者
高円寺純情商店街が生んだ直木賞作家、ねじめ正一。詩から小説、児童文学、絵本へと活躍の場を広げ、その作風は人情味あふれる世界観を生み出しました。民芸店閉店後の心境、詩の楽しみ方まで、ねじめ氏の多様な表現と思想に迫ります。
💡 直木賞作家・ねじめ正一氏の多岐にわたる活動内容を解説。
💡 絵本『ゆかしたのワニ』に見る、ねじめ氏の児童文学への取り組み。
💡 民芸店の閉店と、作家としての新たな挑戦、表現への探求。
それでは、ねじめ正一氏の多様な活動について、Chapter-1から詳しく見ていきましょう。
詩人から作家へ:直木賞受賞と作風の変化
直木賞作家・ねじめ正一氏、受賞作で何が評価された?
作風転換と人情味あふれる表現。
ねじめ正一氏の作家としての出発点、直木賞受賞と作風の変化を紐解きます。
公開日:2023/08/24

✅ 詩人・作家のねじめ正一さんが、絵本『ゆかしたのワニ』の制作秘話や絵本におけるスリリングさの重要性について語っています。
✅ 絵本は孫との関わりを通して読み方を学び、言葉だけでなく絵の重要性を認識。絵描きとの協働についても言及しています。
✅ 高円寺の商店街出身で、詩作や民芸店経営を経て、絵本作家としての活動に至った経緯を説明しています。
さらに読む ⇒週刊エコノミスト出典/画像元: https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/006000cねじめ氏の絵本制作への想いや、絵を描くことの重要性についての言葉が印象的ですね。
高円寺の商店街出身であるねじめ正一氏は、中学生時代から詩作を始め、大学中退後に家業の民芸店を継ぎました。
83年に直木賞を受賞し、その受賞作『高円寺純情商店街』は、氏のこれまでの作風とは異なる人情ものでした。
選考委員からは、作品に対する評価が分かれ、陳舜臣は淡彩スケッチのような佳品と評価しましたが、主人公の少年の顔が見えない点を指摘しました。
一方で、黒岩重吾は作者の抑制力とコントロールを高く評価し、不安感のない作品と評しました。
直木賞の選考では、異なる分野からの転換や作風の変化が評価される傾向があり、ねじめ氏の場合も、詩から小説への転換が評価された一例と言えるでしょう。
直木賞受賞以前は、過激な表現で知られた詩人であり、その人柄は人々に好かれるものでした。
ねじめ氏の作品は、日常言語を破壊的に駆使し、その破天荒なイメージとは裏腹に、人柄の良さが作品に滲み出ており、選考委員の心を掴んだのかもしれません。
直木賞受賞作が人情ものだったとは驚きです。詩から小説への転換も興味深い。
児童文学との出会いと読み聞かせの深さ
ねじめ正一氏、児童文学の世界へ導いた出会いは?
編集者・久保陽子氏との出会い。
絵本『ゆかしたのワニ』を通して、ねじめ正一氏の児童文学への取り組み、そしてその深さを感じます。

✅ ねじめ正一さんの絵本『ゆかしのたのワニ』は、家の床下にワニがいるという奇妙な設定から始まる物語で、少年が命がけでワニの歯を磨く様子が描かれています。
✅ 作者は、この物語の着想を、家の床下に川が流れ、ワニと遊ぶ空想から得たと語り、恐ろしいワニの歯磨きを通して、相手に寄り添う勇気の大切さを伝えています。
✅ 少年とワニの関係は、いつ襲われるか分からない緊張感の中で、命がけでワニの大切な歯を守るという、特別な友情として描かれています。
さらに読む ⇒福音館書店公式マガジン出典/画像元: https://www.fukuinkan.co.jp/blog/detail/?id=585孫との交流から絵本の読み聞かせの奥深さを学んだというエピソードは素敵ですね。
詩人であり作家であるねじめ正一氏は、鹿児島県根占町をルーツとしており、児童書『さんぽうた』の編集者である久保陽子氏との出会いを経て、児童文学の世界にも足を踏み入れました。
久保氏は、ねじめ氏に「子どもたちが等身大の自分の心を感じられる詩集」を依頼し、『さんぽうた』が出版されました。
ねじめ氏は、絵本制作にも情熱を注ぎ、絵本『ゆかしたのワニ』が好評を博しています。
絵本の読み聞かせを通して、孫との交流からその奥深さを学び、絵の重要性を強調しています。
読み聞かせって、本当に大事ですよね。私も孫に絵本を読んであげたいです。
民芸店の閉店と新たな挑戦
ねじめ正一、民芸店閉店で何を得た?
心の風通しの良さを得た。
民芸店の閉店、そして新たな挑戦、ねじめ正一氏の人生の転換期について見ていきましょう。
公開日:2023/04/23

✅ 作家のねじめ正一さんは、70歳を目前に体力の限界を感じ、東京・阿佐谷の「ねじめ民芸店」を閉店した。詩や小説が書けなくなったことが主な理由。
✅ これまで、店を土台に様々な文筆活動やメディア出演をしてきたが、体力的な衰えと表現の枯渇により、閉店を決意。うつ状態になるなど精神的にも苦しんだ。
✅ 閉店は、家族との相談の上で決定。長年店を支えた奥さんや、毎日店番をする母親を心配する子供たちの思いも影響した。
さらに読む ⇒婦人公論|芸能、事件、体験告白……知りたいニュースがここに!出典/画像元: https://fujinkoron.jp/articles/-/8285?display=full70歳を目前にしての閉店は、ご本人にとっても大きな決断だったでしょうね。
ねじめ正一氏は、71歳で東京・阿佐谷の「ねじめ民芸店」を閉店しました。
体力的な限界と、執筆意欲の減退が閉店の主な理由でした。
店を拠点として様々な文筆活動を行っていたが、70歳を目前にしてうつ状態に近い状態に陥ったことが決断を後押ししました。
閉店は寂しさもあったものの、その後の心の風通しは良くなったと語っています。
杉並区公式ホームページでは、ねじめ氏の映像が公開されており、『高円寺純情商店街』で直木賞を受賞したことや、阿佐ヶ谷で民芸店を営んでいたことなどが紹介されています。
民芸店を閉店して、また執筆活動に集中というのは、レトロカルチャー好きにはたまらない話ですね。
詩の魅力と表現の可能性
詩って難しい?ねじめ正一が語る詩の魅力とは?
短くわかりやすく、モノへの気づきを表現。
「5時に夢中!」での詩の魅力についての解説、ねじめ氏の表現への探求を見ていきましょう。

✅ TOKYO MX「5時に夢中!」のゲストバックナンバーを紹介するページです。
✅ 写真でゲストを振り返るフォトアルバム形式で、最新のゲストから過去のゲストまで閲覧できます。
✅ 最新のゲストだけでなく、過去のゲストや他の月のゲストも一覧で確認できます。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://s.mxtv.jp/goji/guest.html?date=20140905詩は難解なものではない、という言葉は、詩に苦手意識を持つ人にも響きますね。
2014年9月5日の「5時に夢中!」金曜講座では、詩人のねじめ正一氏が詩の楽しみ方を解説しました。
詩は難解なものではなく、短くわかりやすいものであると語り、山之口貘の詩『畳』を例に、モノへの気づきを表現している点を評価しました。
そして、詩と歌詞の違いを説明し、詩は言葉の優先順位がない点、歌詞は主役となる言葉を生かすために他の言葉を脇役として扱う点が異なると解説しました。
最後に、現代でも詩は書けるとし、山之口貘のような詩人を目標にしていると締めくくられました。
山之口貘のような詩人を目指しているという言葉、胸に響きますね。
本日はねじめ正一氏の多岐にわたる活動と、その表現への探求についてご紹介しました。
💡 直木賞作家・ねじめ正一氏の生い立ちから、作家としての活動を紹介。
💡 絵本制作や読み聞かせを通して児童文学の世界へも貢献。
💡 民芸店の閉店を経て、新たな表現活動へと挑戦する姿を描写。