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日本の健康寿命は伸びているのに、健康度は低いってホント?高齢化社会の課題とは!!?

日本の高齢化は加速中!平均寿命は延びる一方、健康寿命は伸び悩んでいます。健康寿命と平均寿命の差が示す「健康ではない期間」を縮めるために、健康管理、運動、睡眠、そして゛あそび゛の重要性、そして高齢社会対策の現状と課題を解説。

日本の健康寿命は伸びているのに、健康度は低いってホント?高齢化社会の課題とは!!?

📘 この記事で分かる事!

💡 日本の健康寿命は伸びている一方で、健康度は低いという現状がある。

💡 高齢化が進むにつれて、介護の必要性が高まっている。

💡 高齢社会対策には、高齢者の孤立予防や健康寿命延伸など、様々な課題がある。

それでは、第一章から詳しく見ていきましょう。

健康寿命は延びているが、健康度は低い日本の現状

日本の健康寿命は伸びているけど、問題は?

健康度が低い

健康寿命と平均寿命の差は「健康ではない期間」を表すんですね。

医学博士インタビュー】1日40分の運動を習慣化して健康寿命を延ばそう
医学博士インタビュー】1日40分の運動を習慣化して健康寿命を延ばそう

✅ 運動習慣は、動脈硬化の進行を遅らせることで、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病の予防・改善に有効である。

✅ また、運動は基礎体力を維持し、筋力や関節の可動域を高めることで、転倒や骨折のリスクを減らす。

✅ 運動は、抗酸化作用、抗血栓作用、抗炎症作用など、心身に多面的で良い効果をもたらし、健康寿命延伸に貢献する。

さらに読む ⇒脳活新聞出典/画像元: https://noukatsu-shimbun.jp/2023/02/24/10417/

運動習慣は健康寿命の延伸に大きく貢献するんですね。

高齢化が進む日本では、高齢者の健康寿命が平均寿命に比べて伸びている一方で、健康度が低いという課題があります。

2019年のデータによると、健康寿命は全国平均で74.11歳、最も健康寿命が長いのは三重県で75.24歳、最も短いのは鳥取県で73.16歳です。

健康寿命と平均寿命の差は、日常生活に制限が出る「健康ではない期間」を示しており、この期間が長いことは健康度が低いことを意味します。

世界23カ国の調査では、日本人の生活習慣意識は低く、十分な睡眠、健康的な食生活、定期的な運動を意識している人はそれぞれ半数以下でした。

また、日本の主観的健康度はOECD諸国34カ国中34位と、先進国の中で最下位となっています。

特に、働き盛りの20-40歳代の運動習慣の割合は2割程度と、多くの人が運動不足です。

さらに、日本人は睡眠不足で、健康管理を医療制度に頼りすぎている傾向があります。

平均寿命と平均健康寿命の差は男性9年、女性12年と、健康ではない状態が長く続く日本人が多くいます。

健康管理においては、心身の疲れをリセットし、活性化させることが重要ですが、日本人は゛あそび゛を通してリラックスし、自分自身を取り戻すことがうまくできていません。

昔は、毎日畑仕事をしてたから、みんな健康だったよなぁ。

高齢者の健康状態と介護の現状

高齢者の健康状態は?

体力向上、認知症増加

高齢者の健康状態を年齢階級別に分析するとは、興味深いですね。

介護系データから見た高齢者の健康状況-健康寿命の補完的指標による分析-
介護系データから見た高齢者の健康状況-健康寿命の補完的指標による分析-

✅ 本稿では、介護系データを活用することで高齢者の健康状態を分析し、健康寿命という概念と関連付けながら、高齢者の健康寿命の状況把握を試みています。

✅ 特に、健康寿命の補完的指標として、介護保険データによる「日常生活動作が自立している期間の平均」に着目し、高齢者の健康状態を年齢階級別に分析しています。

✅ さらに、要介護認定の推移や要因となる主な疾患、薬剤の貢献度について考察することで、高齢者における健康維持・増進に向けた課題と今後の取り組みについて検討しています。

さらに読む ⇒ 医薬産業政策研究所出典/画像元: https://www.jpma.or.jp/opir/news/065/06.html

介護の必要性が高まっているのは、高齢化の進展が影響しているんですね。

高齢者の健康状態は、体力、認知機能、介護の必要性など様々な側面から捉えることができます

65歳以上の男女の新体力テスト合計点は、男性は横ばい、女性は平成16年以降向上傾向にある一方、75歳以上の運動習慣のある者の割合は男性46.9%、女性37.8%と高く、特に男性で顕著です。

65~74歳と比較しても高い割合となっています。

一方、認知症は深刻な問題であり、令和22年には認知症高齢者が584.2万人(有病率14.9%)、軽度認知障害(MCI)は612.8万人(有病率15.6%)と推計されています。

また、介護の必要性も高まっており、要介護者数は令和3年度に676.6万人と増加傾向にあります。

特に75歳以上での割合が高いことがわかります。

要介護者の主な介護者は家族(特に女性)で、同居している人が45.9%、その内訳は配偶者22.9%、子16.2%、子の配偶者5.4%です。

「老老介護」も課題として挙げられています。

昔は、家族みんなで介護するのが当たり前だったけど、今はそうもいかない時代になったんだね。

高齢化社会対策に関する報告書の概要

日本の高齢化はどの程度深刻?

加速中

高齢者人口割合が世界トップというのは、驚きですね。

超高齢社会 日本の実態を深堀り
超高齢社会 日本の実態を深堀り

✅ 日本は世界で最も高齢化が進んだ国であり、2007年から超高齢社会となっています。高齢者人口割合は世界トップで、65歳以上の4人に1人が就業しています。

✅ 高齢者の就業率は世界的に上昇傾向にあり、日本では特に農業・林業で就業者の過半数が65歳以上です。一方で、情報通信業では高齢者の就業率はわずか2.3%です。

✅ 近年、65歳以上を一律に高齢者と捉えることに対する否定的な意見が増加しており、75歳以上を新たな高齢者の定義とする提案もされています。

さらに読む ⇒野村證券|資産運用のご相談、株式・投資信託・債券をはじめ資産運用コンサルティングの証券会社出典/画像元: https://www.nomura.co.jp/fin-wing/column/aging-society/

高齢者の就業率が上昇傾向にあるのは、良いことですね。

高齢化が進む日本社会において、高齢者を取り巻く状況や課題を理解し、適切な政策を立案し、実行していくための重要な資料として、様々な報告書が発行されています

令和5年度の高齢化の状況と高齢社会対策の実施状況について、詳細なデータや分析結果に基づいた報告書では、高齢化率の現状と将来推計、高齢期の暮らし、社会保障給付費への影響、高齢者に対する施策の実施状況などが詳しく解説されています。

第1章では、高齢化の現状と将来像、高齢期の暮らしの動向、高齢化の要因などを分析しており、高齢化率の現状、将来推計人口、高齢者世帯の状況、健康・福祉、学習・社会参加、生活環境、研究開発など、多角的な観点から高齢化が日本社会に与える影響を詳しく解説しています。

第2章では、令和5年度における高齢社会対策の実施状況について、基本的な枠組み、分野別の施策の実施状況などを詳しく解説しています。

高齢社会対策基本法、高齢社会対策会議、高齢社会対策大綱に基づいた施策の実施状況について、就業・所得、健康・福祉、学習・社会参加、生活環境、研究開発・国際社会への貢献など、各分野における取り組みが具体的に示されています。

第3章では、令和6年度における高齢社会対策について、基本的な取組、分野別の施策などを解説しています。

令和6年度の高齢社会対策の方向性、新たな高齢社会対策大綱の策定に向けた検討、一億総活躍社会の実現、全世代型社会保障制度の構築、ユニバーサル社会の実現に向けた取り組みなどが示されています。

昔は、定年したらゆっくり過ごすのが当たり前だったけど、今は違うんだね。

高齢社会対策の取り組み

高齢社会の課題解決には何が重要?

地域全体での支え合い

高齢者の孤立死は深刻な問題ですね。

高齢期の社会的孤立の予防策-ニッセイ基礎研究所「長寿時代の孤立予防に関する総合研究」より
高齢期の社会的孤立の予防策-ニッセイ基礎研究所「長寿時代の孤立予防に関する総合研究」より

✅ 高齢期の社会的孤立が深刻化する問題について、高齢化社会における孤立死の現状、日本における孤立度の高さを示すデータ、そしてニッセイ基礎研究所が行った「長寿時代の孤立予防に関する総合研究」の取り組みを紹介しています。

✅ 同研究では、高齢者の孤立予防に重点を置き、コミュニケーション量に基づいた「社会的孤立リスクレベル」を設定し、6世代6500人を対象としたアンケート調査で分析を行いました。

✅ 研究結果から、高齢期の孤立リスクを判断し、予防策を検討するための重要な指標となる「社会的孤立リスクレベル」の有用性とともに、高齢者の孤立予防には、家族や地域社会とのつながりを維持し、コミュニケーションを促進することが重要であるという結論に至りました。

さらに読む ⇒ シンクタンクならニッセイ基礎研究所 出典/画像元: https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=42194?site=nli

高齢者の孤立予防には、家族や地域社会とのつながりが大切なんですね。

高齢社会対策は、高齢者自身だけでなく、地域社会全体にとって重要な課題です。

高齢者の社会的孤立問題に対しては、その特徴や背景、問題点、対策として「孤立」から「つながり」、そして「支え合い」へと向かうための取り組みが詳細に述べられています

高齢社会対策基本法、高齢社会対策会議、高齢社会対策大綱、高齢社会対策関係予算について説明されています。

また、主な法律の制定・改正、具体的な取り組み、総合的な推進のための取り組みなどを紹介しています。

さらに、分野別の施策の実施状況として、就業・所得、健康・福祉、介護、住まい、情報・通信、社会参加活動、地域福祉、高齢者虐待防止、高齢者支援の国際協力について、具体的な政策や取り組みが示されています。

昔は、地域で助け合いが当たり前だったけど、今は難しい時代になったなぁ。

高齢者の死因と今後の課題

65歳以上の死因で最も多いのは?

悪性新生物(がん)

高齢者の死因に変化が見られるのは、医療技術の進歩によるものなんですね。

高齢者に多い死因は?高齢化により老衰が増加傾向に
高齢者に多い死因は?高齢化により老衰が増加傾向に

✅ 近年の日本では、高齢者の死亡原因に変化が見られ、かつて少なかった老衰死の割合が高まっている。その背景には、超高齢化社会や医療科学の発展などが挙げられる。

✅ 高齢者の死亡原因としては、悪性新生物(癌)、心疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎、不慮の事故などが挙げられる。これらの死因は年齢によって順位が変化し、85歳を超えると老衰が死因の第1位となる。

✅ 高齢者の死因の変化は、医療技術の進歩や予防医療の普及、そして高齢化社会の進展による影響を反映している。特に、老衰による死亡率の上昇は、医療技術の発展により寿命が延びたこと、そして高齢化社会の進展による高齢者人口の増加が大きな要因となっている。

さらに読む ⇒幹細胞治療 表参道ヘレネクリニック出典/画像元: https://stemcells.jp/topics/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%81%AB%E5%A4%9A%E3%81%84%E6%AD%BB%E5%9B%A0%E3%81%AF%EF%BC%9F%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%8C%96%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A%E8%80%81%E8%A1%B0%E3%81%8C%E5%A2%97%E5%8A%A0%E5%82%BE/

高齢化が進むにつれて、老衰による死亡率はさらに増加するんですね。

65歳以上の死因は「悪性新生物(がん)」が最も多く、近年「老衰」も増加しています。

高齢化が進むにつれて、これらの要因がさらに増加すると予想されます

高齢社会対策は、高齢者の生活の質を高め、健康寿命を延ばすために、今後も継続的な取り組みが必要となります。

昔は、老衰で亡くなるのが普通だったけど、今は病気で亡くなる人が多いんだね。

今日の記事では、日本の高齢化社会の現状と課題について、様々な角度から詳しく解説しました。

🚩 結論!

💡 日本の健康寿命は伸びている一方で、健康度は低い。

💡 高齢者の介護の必要性が高まっている。

💡 高齢社会対策には、孤立予防や健康寿命延伸など、様々な取り組みが必要である。