Just Known Logo Menu opener

映画『あちらにいる鬼』と井上荒野の世界観とは?~父・井上光晴と瀬戸内寂聴の関係性~?『あちらにいる鬼』映画化と井上荒野の創作秘話

作家・井上荒野が、父・井上光晴と瀬戸内寂聴、そして母をモデルに描いた『あちらにいる鬼』。執筆をためらいながらも、寂聴の言葉と母への思いを胸に、複雑な家族の真実を紡ぎ出す。白木篤郎という作家の視点から、二人の女性との関係性が描かれ、性的な描写を含む真実が表現される。映画化も決定し、寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子が出演。その注目作は、家族の愛憎と、作家としての井上荒野の葛藤を描き出す。

映画『あちらにいる鬼』と井上荒野の世界観とは?~父・井上光晴と瀬戸内寂聴の関係性~?『あちらにいる鬼』映画化と井上荒野の創作秘話

📘 この記事で分かる事!

💡 井上荒野の小説『あちらにいる鬼』は、父・井上光晴と瀬戸内寂聴、そして母の関係を描いた作品。

💡 映画『あちらにいる鬼』では、寺島しのぶ、豊川悦司らが出演し、不倫という枠を超えた人間ドラマが展開。

💡 井上荒野は、寂聴との交流や両親の資料を参考に、自身の真実を表現することを目指した。

それでは、井上荒野さんの小説『あちらにいる鬼』の映画化を中心に、その魅力に迫っていきましょう。

始まりへの迷いと決意

井上荒野が小説『あちらにいる鬼』を書いたきっかけは?

編集者の提案と寂聴の言葉、母への疑問。

映画「あちらにいる鬼」は、井上光晴と瀬戸内寂聴の関係性を描いた作品です。

豊川悦司さんの演技や、原作とは異なる展開が興味深いですね。

瀬戸内寂聴と井上光晴を描く「あちらにいる鬼」
瀬戸内寂聴と井上光晴を描く「あちらにいる鬼」

✅ 作家の瀬戸内寂聴と井上光晴の関係を描いた映画「あちらにいる鬼」は、井上光晴役の豊川悦司の魅力不足や前半のシナリオの平板さから、最初の2時間は期待を下回ったが、後半、妻の笙子の内面が描かれるにつれて映画は盛り上がりを見せた。

✅ 映画は、井上光晴の死後、彼の虚言癖や女性関係に関するエピソードが明らかになる一方、彼に心酔した女性たちからの証言を通して、井上のカリスマ性や「人たらし」の魅力が描かれている。

✅ 井上光晴を描いたドキュメンタリー映画「全身小説家」では、寂聴が井上の葬儀で「男女の友情しかなかった」と弔辞を述べたエピソードが紹介され、人間関係の複雑さや強さが示唆されている。

さらに読む ⇒ホテル暴風雨出典/画像元: https://hotel-bfu.com/toyozoniimura/cinema/2022/11/30/inouemitsuharu/

映画の前半は少し物足りない印象だったものの、後半で妻の内面が描かれるにつれて作品の深みが増しました。

人間関係の複雑さが巧みに表現されています。

作家である井上荒野は、父である作家の井上光晴と、その恋人であった作家の瀬戸内寂聴、そして自身の母をモデルにした小説『あちらにいる鬼』を執筆するに至った。

当初は執筆をためらっていたが、編集者からの提案がきっかけとなった。

その後、寂聴の体調を案じて京都の寂庵を訪問した際、寂聴が亡き父への愛情を語る姿に心を動かされ、執筆を決意する。

同時に、父には他の恋人がいたにも関わらず家庭を守り続けた母の心情への疑問も、執筆の大きな動機となった。

井上光晴と瀬戸内寂聴の関係、興味深いですね。映画、ぜひ観てみたいですが、まずは原作から読んでみようかな。

父・井上光晴と作家としての顔

井上荒野が小説家になったきっかけは?

父・井上光晴の影響と教え。

井上荒野さんが、父と寂聴、そして母との関係を描いた小説『あちらにいる鬼』。

執筆に至るまでの葛藤が伝わってきます。

作家・井上光晴とその妻、そして瀬戸内寂聴…長い三角関係の心の綾井上荒野さん「あちらにいる鬼」

公開日:2019/02/08

作家・井上光晴とその妻、そして瀬戸内寂聴…長い三角関係の心の綾井上荒野さん「あちらにいる鬼」

✅ 作家、井上光晴、瀬戸内寂聴、および著者の母親の関係をモデルにした小説『あちらにいる鬼』について、著者が執筆に至った経緯と、寂聴との交流、執筆方法について語っている。

✅ 当初は執筆をためらったものの、寂聴との交流や彼女の言葉、父との関係性への思いから執筆を決意。寂聴の著作や年表を参考にしながら、小説として創作を進めた。

✅ 作品は、白木篤郎の妻と、篤郎と恋仲になる女性作家の視点で描かれ、著者は両親を小説の登場人物として捉え、事実ではなく自身の真実を描いたと述べている。

さらに読む ⇒好書好日|出典/画像元: https://book.asahi.com/article/12122549

事実に基づきつつ、自身の真実を描くという姿勢に感銘を受けました。

登場人物の視点が巧みに切り替わることで、物語に深みが増しています。

井上光晴は、社会の弱者をテーマにした小説家として活動し、その作品は晩年にドキュメンタリー映画にも描かれた

井上荒野は、父の影響を受け、物語を作る才能と「人は何かをやらなければならない」という教えを基盤に、小説家としての道を歩むことになった。

彼女は父の死後も執筆活動を続け、直木賞など数々の賞を受賞している。

父から受けた影響は大きく、自身の作品にも反映されている。

井上荒野さんのように、親の影響を受けて作家になる人もいるんですね。井上光晴さんの作品にも興味が湧いてきました。

次のページを読む ⇒

井上荒野が両親と瀬戸内寂聴の関係を描いた小説。作家・白木篤郎を通して、複雑な愛憎と真実を炙り出す。映画化も決定し、注目度急上昇!