馬場あき子さんの人生と歌の世界とは?映画『幾春かけて老いゆかん歌人馬場あき子の日々』を中心に解説!90歳を超えても精力的に活動を続ける歌人、馬場あき子さんの魅力に迫る
昭和・平成・令和を駆け抜けた歌人、馬場あき子。90歳を超えても創作意欲は衰えず、生命の尊さを歌い続ける。映画『幾春かけて老いゆかん歌人馬場あき子の日々』では、その情熱と生き様を追う。歌人・俵万智らも絶賛!短歌、能、そして老い。言葉を紡ぎ、時代を生き抜く巨匠の姿を、映画とトークイベントで体感しよう。
💡 馬場あき子さんの生い立ち、短歌との出会い、そしてこれまでの活動の軌跡を辿ります。
💡 代表作や彼女の作品に込められた思い、人生観について深く掘り下げていきます。
💡 映画『幾春かけて老いゆかん歌人馬場あき子の日々』の内容や公開情報を紹介します。
それでは、まず短歌を通して激動の時代を生きた馬場あき子さんの生涯から見ていきましょう。
現代短歌の巨匠、馬場あき子さんの生涯
馬場あき子さんの活躍した時代は?
昭和・平成・令和
馬場あき子さんの生涯を振り返ることで、彼女の歌が生まれた背景や、その奥深さを理解することができます。
公開日:2022/05/02

✅ 馬場あき子さんは、戦後まもなく短歌の世界に入り、70年以上もの間、約1万首の歌を詠み続けてきた。
✅ 彼女は戦時中の体験から、どんな状況でも生き抜く力を得て、短歌を通じて戦争や人生について深く思索してきた。
✅ 彼女の歌集は、激動の時代を生き抜いた女性の視点と、戦争や平和、人生に対する深い洞察に満ちている。
さらに読む ⇒サライ|小学館の雑誌『サライ』公式サイト出典/画像元: https://serai.jp/hobby/1064221まさに現代短歌界の生きるレジェンドですね。
70年以上も歌を詠み続け、1万首を超える歌を残されているというのは、本当にすごいことです。
1928年生まれの馬場あき子さんは、昭和・平成・令和と三つの時代を駆け抜けた現代短歌の巨匠です。
幼少期から文学的素養に恵まれ、日本女子専門学校(現・昭和女子大学)国文科に進学し、1947年に歌誌「まひる野」に入会、窪田章一郎に師事して短歌の道を本格的に歩み始めました。
1950年代から1960年代にかけて、第一歌集『わが愛』を上梓し、戦後の混乱期を生きる若い女性の感性を歌い上げました。
1970年代には、現代短歌運動の中心的存在として、伝統的な和歌の技法を踏まえながらも、現代的な感性と知性を融合させた新しい女性の歌の世界を開拓しました。
1980年代以降は、現代短歌界の重鎮として、自身の歌誌「かりん」を創刊し、後進の育成に力を注ぎました。
評論や能楽研究、能作家としても活躍し、古典への深い造詣と現代的な解釈を融合させた作品を発表しました。
長く朝日歌壇選者も務め、その鋭い眼識と温かい指導は多くの歌人たちから敬愛されています。
2018年に90歳を迎えても創作意欲は衰えることなく、70年以上にわたる創作活動は、1万首を超える歌の集積となり『馬場あき子全歌集』として出版されました。
いやあ、素晴らしいですね。昭和、平成、令和と、三つの時代を駆け抜けてきたんですね。学校で習った歌人も、こんな風に生きていたんだなと、感慨深いです。
馬場あき子さんの作品と人生観
馬場あき子さんの人生を彩るものは?
歌と学び
馬場あき子さんのインタビューを通して、短歌に対する情熱や、彼女の深い人生観に触れることができます。
公開日:2023/06/04

✅ この記事は、95歳の歌人である馬場あき子さんのインタビュー記事であり、彼女の歌人としての生き様、戦争体験、そして短歌に対する熱い思いが語られています。
✅ 馬場さんは、短歌を通して社会の出来事や自身の感情を表現し、戦争体験や現在のウクライナ情勢など、時代を反映した作品を数多く発表しています。
✅ 記事では、馬場さんの短歌に対する考え方や、詩作の秘訣、そして戦時中の経験と短歌との深い結びつきについて詳しく解説されており、読者に短歌の世界への理解を深めることができます。
さらに読む ⇒婦人画報デジタル食も文化もウェルネスも。「本物」がここにある出典/画像元: https://www.fujingaho.jp/culture/interviews/a44033959/baba-akiko-utatojinsei-230604/歌を通して、社会や人生について表現されているんですね。
戦争体験や現在のウクライナ情勢など、時代を反映した作品が多いというのも印象的です。
馬場あき子さんの代表作である『鯨の世紀』は、古代鯨や恐竜が生きていた時代を振り返りつつ、現在の地球に咲く白い水仙に目を向けることで、生命の尊さや時間の流れを感じさせる作品です。
馬場あき子さんの夫は同じく歌人の岩田正さんで、結婚後も互いに「岩田くん」「馬場くん」と呼び合い、仲睦まじい夫婦生活を送っていました。
岩田さんは歌人でありながら、歌集を出版することはせず、歌を詠む人、歌を読む人という二通りの生き方があることを示しています。
馬場あき子さんは戦前生まれで、戦争中に歌を書き綴っていましたが、空襲で全て焼けてしまいました。
しかし、のちにその頃の歌を正確に思い出し、全集に収録しました。
結婚後12年で家を出てしまった時期もありましたが、教師であり歌人であった馬場さんは、自身の成長のために学び続けることを選択しました。
その後、夫と共に「かりん」を創刊し、短歌指導にも尽力。
数々の賞を受賞し、2021年には「馬場あき子全歌集」を出版するなど、現代の歌壇を代表する歌人の一人として活躍しています。
馬場あき子さんの作品は、人生経験に裏付けられた深い洞察と、繊細な表現で、多くの人々に感動を与え続けています。
岩田正さんとのご夫婦の関係も素敵ですね。お互いを尊重しあい、学び続ける姿勢、見習いたいです。短歌って、人生そのものなんですね。
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