高田賢三とKENZOの軌跡:パリコレを席巻したデザイナーの生涯とは?高田賢三:ファッション界を革新し続けたデザイナーの生涯
ファッション界に革命を起こした日本人デザイナー、高田賢三。パリで「KENZO」を立ち上げ、プレタポルテで世界を魅了した彼の生涯を追体験! 伝統と革新を融合したデザイン、大胆な色使い、そして伝説のショー… 没後初の個展「髙田賢三 夢をかける」では、貴重な資料を通して、その情熱と創造性の軌跡を辿ります。ファッション史に名を刻んだ、高田賢三の世界へ。
「KENZO」の開花と世界的な成功
高田賢三は何で有名?
木綿の詩人
続いて、「KENZO」の世界的な成功と、高田賢三氏の多岐にわたる活動に迫ります。
彼のファッションに対する情熱を感じていきましょう。
公開日:2022/08/15

✅ 2016年、高田賢三さんは急性膵炎で入院。その後、筆者も慢性膵炎を患うも、二人で笑い話にして乗り越える。
✅ 2016年には、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ位を受勲し、セブン&アイ・ホールディングスとコラボレーションし「セットプルミエ バイ ケンゾータカダ」を一年間限定で発表するなど、精力的に活動。
✅ 高田賢三さんのファッションセンス、特に愛用ブランドや服へのこだわり、旅への情熱とその思い出について、筆者は具体的なエピソードを交えながら紹介している。
さらに読む ⇒ファッションスナップ出典/画像元: https://www.fashionsnap.com/article/kenzo-takada-yayoi-suzuki-03/木綿を冬に着るという提案や、大胆な柄使いは、当時のファッション界に大きな影響を与えましたね。
高田賢三氏の先見の明には驚かされます。
1970年代には、高田賢三氏は木綿を冬に着るという新たな提案を行い、「木綿の詩人」と呼ばれました。
また、大胆な柄やカラフルな色使いのニット作品を発表し、1970~80年代には、フォークロア作品を発表しました。
これらの作品は、多様性と新たな価値観を求めていた当時のトレンドにマッチし、高田賢三は世界的に注目されるデザイナーとなりました。
1990年10月には、パリ郊外で行われた伝説的なラストショー「KENZO30ans」が開催され、高田賢三の30年間の軌跡を締めくくりました。
高田賢三さんのフォークロア作品、本当に素敵ですよね! あの時代のファッションって、自由で、個性豊かで、憧れます!
若き日の才能と挑戦
高田賢三のファッション界での道は?
文化服装学院からスタート
ファッションデザイナー、高田賢三氏と、文化服装学院時代の同級生コシノジュンコ氏との関係性について見ていきましょう。
公開日:2021/11/05

✅ コシノジュンコと高田賢三は、文化服装学院の同級生として出会い、互いに刺激を与え合いながらファッション界で活躍しました。特に、小池千枝先生から受けた立体裁断の指導は、二人のデザインに大きな影響を与えました。
✅ 高田賢三は、コシノジュンコの活躍に刺激を受け、装苑賞を受賞した後、コシノジュンコに続いてパリへ渡り、KENZOを設立しました。二人とも、日本の伝統文化をベースにしながらも、斬新なデザインで世界を魅了しました。
✅ 二人の関係は、競い合うライバルでありながらも、互いに尊敬し合う親友という、特別なものでした。高田賢三の訃報を受け、コシノジュンコは深い悲しみと、共に過ごした日々への懐かしさでいっぱいでした。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g01194/高田賢三氏とコシノジュンコ氏、お互いを刺激し合いながら、ファッション界で活躍されたんですね。
お二人の絆に感動します。
高田賢三は、1957年に神戸市外国語大学に入学後、文化服装学院に入学し、1960年には「装苑賞」を受賞しました。
文化服装学院では、コシノジュンコや松田光弘らと出会い、ファッション界での道を歩み始めました。
高田賢三は、自身のブランドが買収されるなど、波乱に満ちた人生を歩みました。
しかし、常にファッションへの情熱と挑戦を止めませんでした。
文化服装学院で、コシノジュンコさんや松田光弘さんと出会ったんですね。あの学院からは、本当に多くの才能が輩出されましたね。
「髙田賢三 夢をかける」展 – 伝説のデザイナーの軌跡
高田賢三氏の没後初の個展、どんな内容?
生涯とクリエーションを紹介
最後に、没後初の大規模個展「髙田賢三 夢をかける」展についてご紹介します。
彼の偉大な足跡を改めて振り返ります。
公開日:2024/07/06

✅ 「髙田賢三 夢をかける」は、没後初の大規模個展で、髙田賢三の人生と作品を振り返る展示です。
✅ 展示では、年表、写真、資料と共に、髙田賢三がデザインしてきた服が展示され、彼の自由で華やかなデザイン、日本の伝統的な生地へのこだわり、そして世界各国の民族衣装から着想を得た作品などが紹介されています。
✅ 髙田賢三は、日本の伝統的な要素を現代的なファッションに取り入れ、国境や文化を超えた新しい衣服の可能性を示しました。彼の作品は、今もなお世界中で愛され、彼が日本人デザイナーのパイオニアとして活躍したことを改めて認識させてくれます。
さらに読む ⇒美術展ナビ出典/画像元: https://artexhibition.jp/topics/news/20240706-AEJ2181382/貴重な衣装や資料を通して、高田賢三氏の自由な発想や、日本の伝統を重んじる姿勢が伝わってきます。
まさに、夢をかける展覧会ですね。
2020年に亡くなった高田賢三氏の没後初めての個展「髙田賢三夢をかける」が、東京オペラシティアートギャラリーで開催されています。
本展では、高田氏の生涯とクリエーションをタイムラインでたどり、貴重な衣装やデザイン画、映画や舞台に関する資料などが展示されています。
1970年代に発表されたテーマにフォーカスすることで、デザインの変遷や時代背景などが紹介され、伝説的なラストショー「KENZO30ans」のダイジェスト映像も上映されています。
高田賢三さんの個展、ぜひ行ってみたいです! 彼のデザインは、いつ見ても新鮮で、時代を超えて愛される理由がよく分かりますね。
高田賢三氏の生涯は、まさにファッション界に夢と希望を与え続けたものでした。
彼の遺した功績は、永遠に語り継がれるでしょう。
💡 高田賢三は、1970年にパリで「KENZO」を設立し、プレタポルテで世界的な成功を収めた。
💡 日本の伝統と革新性を融合させたデザインは、世界中の人々に愛された。
💡 没後もなお、個展などを通して、そのデザインと精神は受け継がれている。