谷川俊太郎と内田也哉子: 詩と日本語の交差点を探る対談!谷川俊太郎と内田也哉子の言葉の世界
詩人・谷川俊太郎。戦争体験、両親との関係、そして言葉への深い探求。内田也哉子との対談では、言葉の美しさの本質を語り合う。両親の恋文集復刻を通して、時代を超えた愛の形に触れる。70年以上の詩作活動で、読者の心に寄り添い、時代を映し出す、谷川俊太郎の言葉の世界へ。
美しい日本語を探求する対談
谷川俊太郎さんと内田也哉子は、美しい日本語についてどんな対談をしたの?
言葉の美しさの多様性を探った
谷川俊太郎さんと内田也哉子さんの対談から、美しい日本語について考察します。
公開日:2024/09/03

✅ 谷川俊太郎氏の詩は、主張するのではなく、読者の心の状況を反映させることで深いところで通じ合い、作者自身も谷川氏の作品に子供の頃から影響を受けている。
✅ 谷川氏は、シンプルで誰にでも伝わる言葉で、読者のために表現を削ぎ落としていくことで、受け手の心を揺さぶる。また、人や物事に対して距離を置くことで、対象の本質を見抜き、読者にもその視点を共有させる。
✅ 谷川氏は、死を含め、人生におけるあらゆる事象に対して好奇心と慈しみの念を持って向き合い、その姿勢は彼の作品に深く反映されている。
さらに読む ⇒好書好日|出典/画像元: https://book.asahi.com/article/15405840対談の内容から、美しい日本語というのは、単に文法的な正しさだけでなく、時代背景や個人の感性、そして言葉の奥深さも重要であることがよく分かります。
言葉に対するお二人のこだわりが伝わってきます。
谷川俊太郎さんと内田也哉子さんの対談では、美しい日本語について、それぞれの経験や考えを交えながら語り合われました。
内田さんは、谷川さんが翻訳した絵本『ジョゼットかべをあけてみみであるく』を自身の言葉の原点として挙げ、その絵本が持つ言葉と絵の融合の美しさ、そしてイヨネスコの不条理劇的な言葉の切迫感を高く評価しました。
また、谷川さんの両親のラブレターをまとめた『母の恋文』についても触れ、手紙が持つ言葉の原点的な意味合いや、親の遺品整理を通して感じる複雑な感情について語りました。
谷川さんは、両親のラブレターを読み解く中で、当時の若者たちの純粋な愛情表現を感じると同時に、言葉の美しさについて深く考えさせられたことを明かしました。
さらに、谷川さんは自身の経験を通して、言葉の美しさは多層的で、時代や個人の感性によって大きく左右されることを指摘しました。
具体的には、北京放送の日本語アナウンサーだった陳真さんの美しい日本語や、オノ・ヨーコさんの古めかしい日本語に触れ、言葉が持つ時代性や懐かしさ、質感を重要視しました。
対談を通して、美しい日本語とは、単に文法的に正しいだけでなく、時代背景や個人の感性、そして言葉の持つ奥深さを感じさせるものであることが浮き彫りになりました。
陳真さんの日本語とか、すごく気になる!レトロな言葉って、なんか独特の魅力がありますよね。言葉の響き、質感ってすごく大事だと思います。
谷川俊太郎の詩に対する内田也哉子の印象
内田也哉子さんが谷川俊太郎さんを例える言葉は?
大木と灯台
内田也哉子さんが語る、谷川俊太郎さんの詩に対する印象について紹介します。

✅ 2025年5月は、1日から31日まで営業しています。
✅ 2025年6月は、1日から7日までが発送業務休日となっています。
✅ 営業日カレンダーは、2025年5月分のカレンダーと2025年6月分のカレンダーが掲載されています。
さらに読む ⇒食と暮らしの古本屋*お料理本、食や暮らしにまつわる本、絵本、アート本出典/画像元: https://cookbooks.jp/shop/e1-2-18-2/内田也哉子さんの谷川さんに対する表現が、とても的確で、詩の世界観を見事に表していると感じました。
絵本を通して言葉に触れたというエピソードも印象的です。
内田也哉子さんは、谷川俊太郎さんを「樹齢何百年という大木のようであり、ケープコッドの岬に立つ灯台のようでもある」と表現しています。
谷川さんの詩は、主張するのではなく、読む人の心の状況を反映させ、深いところで読者と通じ合っていると感じます。
内田さんは、幼い頃に谷川さんが訳した絵本「ジョゼットかべをあけてみみであるく」に出会い、日本語の響きに親しんだと語っています。
この絵本は、実家にあった数少ない絵本の一つで、内田さんの子供時代にとって特別な存在だったようです。
大木であり、灯台…。素敵な表現ですね。子供の頃に触れた言葉が、その後の人生に大きな影響を与えるって、なんだかいい話です。
谷川俊太郎の詩の魅力と内田也哉子との出会い
谷川俊太郎の詩の魅力は?
鏡のように心を映す
谷川俊太郎さんの詩の魅力と、内田也哉子さんとの出会いについて解説します。

✅ 「ストーリー ナンバー」はウージェーヌ・イヨネスコ作、谷川俊太郎訳の絵本シリーズで、全4冊のハードカバー版です。
✅ 各冊は異なる絵師によって描かれており、1979年に角川書店から発行されました。
✅ 内容は、ジョゼットという女の子が父親との不思議な日常を描いたもので、独特なストーリー展開と個性的なイラストレーションが特徴です。
さらに読む ⇒古本買取、美術書画集デザイン書建築書の専門古書店セシルライブラリ出典/画像元: https://www.cecile-library.jp/sell/17208.html絵本「ジョゼットかべをあけてみみであるく」が、内田也哉子さんの日本語に対する感性を育んだというエピソードは興味深いですね。
谷川さんの詩が、どのように人々の心に響くのか、その一端が垣間見えます。
谷川俊太郎さんは、70年以上詩の世界で活躍する、多くの人に愛される詩人です。
内田也哉子さんは、谷川さんの詩を「大木」や「灯台」に例え、一見変わらないように見えても常に進化し続けていると表現しています。
谷川さんの詩は、主張するのではなく、読む人の心を映し出す鏡のような存在で、深いところで読者と共鳴する力を持っていると語っています。
内田さんにとって、谷川さんの詩との出会いは、幼少期に読んだ絵本「ジョゼットかべをあけてみみであるく」を通してでした。
この絵本は、日本語への関心を高め、谷川さんの詩の世界への入り口となったと語っています。
ジョゼット、懐かしい!子供の頃に読んだ絵本って、大人になっても記憶に残りますよね。谷川さんの詩が、色んな人の人生に影響を与えてるって、すごい。
本日は、谷川俊太郎さんの詩の世界観、そして内田也哉子さんとの対談を通して、言葉の持つ力、そして時代を超えて変わらないものについて考えることができました。
💡 谷川俊太郎は、詩人としてだけでなく、作詞家、脚本家としても活躍し、様々な分野で才能を発揮しています。
💡 内田也哉子さんは、谷川俊太郎さんの詩を「大木」や「灯台」と表現し、その普遍的な魅力を伝えています。
💡 対談を通して、美しい日本語とは、時代背景や個人の感性、そして言葉の奥深さによって形作られることが示されました。