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『源氏物語』を読み解く旅:紫式部、瀬戸内寂聴、そして現代へ繋がる愛と美の世界とは?紫式部と瀬戸内寂聴が魅せる『源氏物語』の世界

千年を超える時を超え、今も輝き続ける『源氏物語』。紫式部の天才性と、瀬戸内寂聴さんが注いだ深い愛情を描き出す。一条天皇、藤原道長、そして庶民へ…時代を超えた人々の心を捉えた物語の魅力を紐解く。寂聴訳『源氏物語』と大河ドラマ『光る君へ』が伝える、普遍的な愛と苦しみ、そして人間ドラマの深みとは? 知られざる物語の創作秘話も明らかに。

『寂聴源氏物語』:現代に蘇る千年前の物語

寂聴さんの「源氏物語」現代語訳は何がすごい?

現代でも響く普遍性

瀬戸内寂聴訳『源氏物語』が、現代の私たちが物語に触れるための架け橋となっていることがわかりますね。

寂聴源氏物語』(瀬戸内寂聴)
寂聴源氏物語』(瀬戸内寂聴)

✅ 「源氏物語」は、瀬戸内寂聴による現代語訳を底本とした、各巻からの抜粋を再編集したものです。

✅ 著者は瀬戸内寂聴で、1922年生まれ、2021年11月9日に99歳で亡くなりました。

✅ 寂聴は多くの文学賞を受賞しており、1998年には「源氏物語」現代語訳全10巻を完訳しています。

さらに読む ⇒講談社「おもしろくて、ためになる」を世界へ出典/画像元: https://www.kodansha.co.jp/r/book/product?item=0000382574

寂聴訳の『源氏物語』は、現代の言葉遣いで書かれているため、とても読みやすそうですね。

千年前の物語が、現代の私たちにも共感できる普遍的なテーマを持っているというのは、素晴らしいです。

瀬戸内寂聴さんは、人生最大のライフワークとして取り組んだ『源氏物語』の現代語訳『寂聴源氏物語』を完成させました。

1996年から98年にかけて刊行された寂聴訳『源氏物語』は350万部を超えるベストセラーとなり、現代の日本人にも『源氏物語』の魅力を伝えたいという寂聴さんの願いが込められています。

寂聴さんは、千年前の物語が現代でも共感できる理由として、人間の心の根源的な部分は変わっていないことを挙げ、愛と苦しみの普遍性を強調しました

寂聴訳は、従来の翻訳よりも読みやすく、親しみやすい現代語で書かれており、光源氏と女性たちの恋愛を通して、愛の喜びと悩みを描いています。

2024年の大河ドラマ「光る君へ」では、源氏物語が注目され、『寂聴源氏物語』は、光源氏の一生をたどりながら、女性たちの愛と苦しみを寂聴さんの視点で表現した作品となっています。

寂聴訳『源氏物語』を通して、千年前の物語の世界に触れ、人間ドラマの深みを味わうことができます。

寂聴訳、すごく興味ありますね!『源氏物語』は難しそうって思っていたけど、これなら読んでみたい。2024年の大河ドラマも楽しみだなあ。

光源氏の誕生:愛と嫉妬、複雑な物語の始まり

帝の寵愛を受けた更衣は、一体どんな試練に見舞われたのでしょうか?

嫉妬と中傷

物語の始まりである光源氏の誕生とその背景について、見ていきましょう。

分で読む源氏物語・あらすじ桐壷~光源氏の誕生と壮大な平安絵巻のプロローグ
分で読む源氏物語・あらすじ桐壷~光源氏の誕生と壮大な平安絵巻のプロローグ

✅ 桐壷更衣は帝の愛情を一身に受け、周囲の女人からの嫉妬に晒される中で男子を出産。しかし、出産後も嫉妬は激しくなり、心労から病に倒れて亡くなる。

✅ 桐壷更衣の死後、若君(後の光源氏)は皇嗣争いに巻き込まれることを避けるため、臣籍に下され源氏の姓を賜る。

✅ 光源氏は母に生き写しの藤壷の宮と深く関わり、美貌ゆえに「光る君」と呼ばれるようになる。12歳で元服し、葵の上を妻に迎えるが、藤壷の宮への想いは断ち切れず、妻の家よりも藤壷の宮のいる宮中で過ごすことが多くなる。

さらに読む ⇒分で読む源氏物語紫式部が描く光源氏の生涯のあらすじ&続編出典/画像元: http://genji.choice8989.info/main/kiritsubo.html

帝の寵愛を受けた更衣の置かれた状況や、光源氏の誕生とその後の展開は、まさに物語の序章として最高の導入ですね。

今後の展開が楽しみです。

帝の寵愛を受けた更衣は、身分違いの愛ゆえに周囲の嫉妬や中傷にさらされ、病がちになってしまいます。

しかし、帝の愛情は深く、更衣は光源氏という美しい若君を産みます。

帝は光源子を溺愛し、後継ぎとして期待される一の宮をも凌ぐほどの寵愛を示します。

更衣は、帝の寵愛ゆえに周囲から軽視される面もありましたが、若君の誕生を機に、帝は更衣への扱いを重々しく改めます。

光源氏の誕生物語を通じて、帝と更衣の深すぎる愛と、周囲からの複雑な視線が浮き彫りになる、まさに「光る君へ」の物語の始まりを告げる展開です。

光源氏の生い立ちから、すでにドラマチックで興味をそそられますね。嫉妬や愛憎が複雑に絡み合い、物語の世界観に引き込まれます。

「藤壺」:新たな章、源氏物語のその後

瀬戸内寂聴の新作「藤壺」は何を描いた小説?

源氏物語のその後

次はいよいよ、寂聴氏が書いた『藤壺』について見ていきましょう。

インタビュー]瀬戸内寂聴さんに聴く源氏物語、そして幻の一帖「藤壺」/瀬戸内寂聴・松信裕

公開日:2025/02/03

インタビュー]瀬戸内寂聴さんに聴く源氏物語、そして幻の一帖「藤壺」/瀬戸内寂聴・松信裕

✅ 瀬戸内寂聴氏は、紫式部が天才中の天才であり、日本の女性の中でも最も優れた才能を持つ人物であると評しています。

✅ 紫式部は、幼少期より優れた知性と文学的素養を持ち、家系から受け継いだ才能も活かして小説を執筆していたと推測されます。

✅ 紫式部は容姿に恵まれなかった可能性があり、そのため晩婚となり、そのことが『源氏物語』の創作に大きく影響を与えたのではないかと指摘されています。

さらに読む ⇒有隣堂出典/画像元: https://www.yurindo.co.jp/yurin/article/444

瀬戸内寂聴さんが『源氏物語』のその後を想像して書かれた小説、非常に興味深いですね。

紫式部がもし生きていたら、どのような物語を紡いだのだろうか、想像力をかきたてられます。

瀬戸内寂聴氏が新たに執筆した「藤壺」は、全54帖の源氏物語に、実はもう一帖があったのではないかという瀬戸内氏の考えに基づいて書かれた、紫式部が晩年に書きたかったであろう物語を想像して創作された小説です。

内容は、紫式部が晩年に書きたかったであろう物語を想像して創り出された、源氏物語の物語のその後を想像して描かれたものとなっています。

瀬戸内寂聴さんが、紫式部の視点で物語を紡いでいるというのが、文学好きにはたまらないですね。きっと新たな『源氏物語』の世界観が広がっているのでしょう。

この記事を通して、『源氏物語』の奥深さと、それを愛し、現代に伝えようとした人々の情熱に触れることができました。

紫式部、瀬戸内寂聴、そして現代の私たちへ繋がる物語の魅力を、ぜひ感じてください。

🚩 結論!

💡 『源氏物語』は、平安時代の貴族社会で愛された、日本文学の傑作である。

💡 瀬戸内寂聴氏は、紫式部を天才と称え、現代語訳を通して作品の魅力を伝えた。

💡 『寂聴源氏物語』は、現代の読者にも読みやすく、愛と苦しみの普遍性を伝えている。