森田童子とは何者？ 謎に包まれたシンガーソングライターの生涯を紐解く？孤高のシンガーソングライター 森田童子の知られざる過去

今回は、謎多きシンガーソングライター、森田童子さんの生い立ちから晩年までを掘り下げていきます。

それでは、まず森田童子さんについて、要点を３つに絞ってご紹介いたします。

森田童子の生い立ちと家族

幼少期の厳しい環境は、彼女の音楽に大きな影響を与えたのでしょう。

ご家族との関係性も、その後の彼女の人生に深く関わってきますね。

森田童子の父・中西正一は毒親？弟は゛なかにし礼゛。倒産、借金、金銭無心。

公開日:2025/04/03

✅ 森田童子さんの父・中西正一さんは、戦後、妻子と弟を養うため様々な事業に携わったものの、全て失敗し、家族を困窮させてきた。

✅ 正一さんは、ニシン事業の失敗で実家を失い、家族はバラバラになり、その後も安定した仕事に就けず、借金を抱え続けた。

✅ 森田童子は、父の借金のしわ寄せを受け、入学式や遠足など、良い思い出がないほど辛い子供時代を過ごした。また、正一さんは弟のなかにし礼さんの学費を滞納したり、森田童子の印税を横取りしようとしたりするなど、家族を苦しめる行動も取っていた。

さらに読む ⇒音楽フェスとロックバンドについて出典/画像元: https://rock-fes.com/moritadouzi-titioya-nakanisirei/

お父様の事業の失敗や借金問題は、森田さんの子供時代に大きな影を落としたのですね。

辛い経験だったと思います。

森田童子は、1952年1月15日に青森県青森市で生まれ、本名は中西美乃生です。

叔父は作家の中西礼で、彼の著作「血の歌」で森田童子の出生や家族関係が明らかになりました。

森田童子は、青森で生まれましたが、0歳で東京都品川区に移住し、東京で育ちました。

高校時代、父親と別居し、20歳までに恋人であったイラストレーターの前田亜土さんと同棲を始め、デビュー前に結婚しています。

森田童子の父、中西正一は、ニシン事業などのビジネスで成功した時期もありましたが、その後失敗が続き、借金を抱えるようになります。

そのため、森田童子と中西礼は貧しい学生時代を過ごしました。

いやあ、子供時代にそんな苦労があったとは知らなかったね。音楽表現のルーツを見た気がするよ。

音楽活動とブレイク

音楽活動は1975年から1983年まで。

当時はフォークソング全盛期でした。

その中で、彼女の音楽性はどう受け止められたのでしょうか。

年月日「ぼくたちの失敗」待望のサブスク解禁

公開日:2023/11/29

✅ 森田童子は1975年から1983年まで音楽活動を行い、1983年の「狼少年 wolf boy」を最後に活動を休止しました。

✅ 1993年に「高校教師」の主題歌として「ぼくたちの失敗」が使用され、リバイバルヒットしました。

✅ 2023年11月30日に 「ぼくたちの失敗」を含む3枚のEPがサブスク解禁され、1st、2nd、3rd EPがアナログ初復刻されます。

さらに読む ⇒ユニバーサルミュージックジャパン公式サイト出典/画像元: https://www.universal-music.co.jp/morita-doji/news/2023-11-30/

「ぼくたちの失敗」のリバイバルヒットは、時代を超えて彼女の音楽が支持されている証ですね。

森田童子は、1972年から1983年にかけてフォークシンガーとして活動し、1980年に北海道で行われたライブで配布された冊子『森田童子ラフスケッチ』で、自身の経歴の一部を公開していました。

しかし、活動していた時期から素顔や本名を非公開にしており、情報が限られていました。

1975年に「さよならぼくのともだち」でレコードデビューを果たしますが、楽曲の暗いトーンは当時の明るいロックブームとは合わず、ヒットに恵まれず、1984年に引退しました。

しかし、1993年に放送されたドラマ「高校教師」のエンディング曲に「ぼくたちの失敗」が起用されると、楽曲は再び注目を集め、100万枚のセールスを記録しました。

このブレイク後、森田童子は再びメディアに登場することはありませんでした。

当時の音楽シーンは、明るい曲が主流だったけど、彼女の楽曲は異彩を放っていたんでしょうね。今聞いても心に響くものがあるよ。