曽野綾子さんの生き方と『老いの才覚』とは？作家・曽野綾子氏の人生と思想

本日は、曽野綾子さんの生涯と、その代表作である『老いの才覚』について、詳しく見ていきましょう。

作家としての歩みと晩年の在宅介護

本章では、作家としての曽野綾子さんの歩みと、晩年の在宅介護についてご紹介します。

作家の曽野綾子さん死去、歳「神の汚れた手」「老いの才覚」：朝日新聞

公開日:2025/03/04

✅ 作家の曽野綾子さんが2月28日、老衰のため東京都内の病院で死去しました。93歳でした。

✅ 曽野さんは「神の汚れた手」「太郎物語」などの小説やエッセー「老いの才覚」の著者で、保守系の論客としても知られていました。

✅ 曽野さんは東京生まれで幼稚園からカトリック教育を受け、17歳で洗礼を受けました。大学時代から同人誌「新思潮」に加わり、1953年に同人の三浦朱門さんと結婚しました。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/AST341S25T34UCVL01JM.html

曽野綾子さんのご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。

93歳まで創作活動を続けられたその姿勢は、多くの方々に影響を与えました。

作家・曽野綾子氏は、幼少期の経験から作家を志し、90歳を超えても執筆活動を続けてきました。

1954年に聖心女子大学英文科を卒業し、同年発表の『遠来の客たち』が芥川賞候補に。

その後、『木枯しの庭』『天上の青』『哀歌』など数々の小説を発表し、確固たる人間観察に基づくエッセイ『夜明けの新聞の匂い』シリーズも好評を得ました。

夫の三浦朱門氏との晩年には、在宅介護を通して、最期までユーモアを忘れず、穏やかに過ごす姿を目の当たりにします。

晩年は『老いの才覚』など老い方をテーマとした著作を多数発表し、2010年に刊行された『老いの才覚』は120万部の大ベストセラーとなりました。

曽野先生の作品は、若い頃からずっと読んでおりました。晩年の在宅介護のご様子も、本で拝見しました。本当に、素晴らしい方でしたね…。

夫との死別後の生き方と人生観

本章では、曽野綾子さんが夫との死別後にどのように生きたのか、その人生観に迫ります。

ページ目）曽野綾子「夫・三浦朱門の死後、何一つ変化を見せたくなかった理由とは。どんな問題についても、私は彼の答えが分かる気がする」人生は、日々の当たり前の積み重ね

公開日:2022/12/22

✅ 著者の曽野綾子さんは、夫の死後も「人間はすべて神の子であり、神はその人によって、彼又は彼女が持っているあらゆる特異な才能をお使いになる」という信念を基に生きていると述べています。

✅ 夫の死後、寂しさや虚しさを感じる中で、著者は長電話やお酒、麻雀といった自分を慰める行為ではなく、外国語の番組を見ることで新しい世界に触れ、感傷的な気持ちから解放されたと語っています。

✅ 著者は、夫の死後も日常の生活は変わらず、2匹の猫を飼い始めたことで家族の数を埋めていると述べ、老後の日常と気構えについてエッセイ集の中で綴っています。

さらに読む ⇒婦人公論｜芸能、事件、体験告白……知りたいニュースがここに！出典/画像元: https://fujinkoron.jp/articles/-/7300?page=3

夫との死別後も、前向きに生きる姿勢は本当に素晴らしいですね。

精神的な豊かさを育むヒント、私も見習いたいです。

曽野綾子氏は、夫との死別後も、老いを受け入れ、心の豊かさを育むヒントを著書で提供しています。

夫の死後も、生活を最小限に変化させ、夫との繋がりを感じながら、前向きに生きています。

人生100年時代を生きる上で、精神的な豊かさ、老いへの向き合い方、そして他者への貢献の大切さを説いています。

また、日本の教育における「魂」の教育の不足を指摘し、利己主義や貧困への無知を問題視しています。

夫を亡くされた後の彼女の生き方は、とても感銘を受けました。私も、これからの人生を前向きに歩んでいきたいと感じました。