久里洋二の世界：アニメーション作家の足跡を辿るには？実験アニメーションの巨匠、久里洋二の軌跡

多岐にわたる活動

久里洋二氏の多岐にわたる活動について見ていきましょう。

本記事では、久里氏と交流のあった武満徹氏に焦点を当て、その関係性を探ります。

武満徹

✅ 武満徹は1930年10月8日に東京で生まれ、生後1ヶ月で父の勤務先である満洲の大連へ移住しました。幼少期の大連での生活の後、小学校入学のために単身帰国し、叔母の家で育ちました。その後、父の死、戦争、そして勤労動員と、激動の人生の中で音楽と出会っていきます。

✅ 武満徹は叔母の家に住んでいたため、叔母の影響を受け、幼い頃から箏曲に触れていました。また、従兄の影響でクラシック音楽にも触れ、中でもベートーヴェンの「月光ソナタ」やメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」を聴かされました。しかし、当時の武満はこれらの音楽を「つまらない」と感じていたようです。

✅ 武満徹は戦時中に勤労動員された際に、リュシエンヌ・ボワイエが歌うシャンソン「聴かせてよ、愛のことばを」を耳にして衝撃を受けました。このシャンソンの旋律線は、後の武満の作品のモチーフにも影響を与えていると考えられています。また、武満は戦争末期には軍国少年として、日本軍の勝利を確信し、敗北を語る級友を殴り飛ばすほどでした。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E6%AD%A6%E6%BA%80%E5%BE%B9

武満徹氏と久里洋二氏の関係性、興味深いですね。

アニメーション制作を通して、どのような影響を与え合ったのか、もっと知りたいです。

1956年には雑誌『音楽の友』と『労働運動』に寄稿し、同年、安保条約改正に反対する文化人の集まりである「若い日本の会」に参加しました。

この会を通して、羽仁進、武満徹、秋山邦晴など、現代音楽や映像関係者と交流を深めました。

羽仁進とはアニメーション制作を共に行い、武満徹の作曲した音楽をアニメーション作品に使用しました。

しかし、「若い日本の会」は久里氏にとって深い繋がりを持つ集まりではなかったようです。

武満徹と久里洋二の関係、興味深いな。色々な活動を通して、影響を与えあっていたんだな。

追悼と未来へ繋ぐ

最後に、久里洋二氏の追悼イベントや、今後の活動についてご紹介します。

氏の遺した功績を、未来へと繋いでいくために、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

クリヨウジ

✅ 久里洋二（クリヨウジ Yoji Kuri）は1928年生まれの日本のアニメーション作家であり、アニメーション界に多大な貢献を果たしました。

✅ 彼は数々の国際映画祭で受賞歴を持ち、特に1960年代には「人間動物園」「LOVE」「ザ・ボタン」「部屋」「殺人狂時代」などの作品で注目を集めました。

✅ 晩年には自身の作品を振り返る展覧会を国内外で開催し、アニメーション芸術の普及にも尽力しました。

さらに読む ⇒国際アニメーションフィルム協会日本支部出典/画像元: https://asifa.jp/member/yoji-kuri.html

追悼イベントや、アニメーションコンテストの開催。

氏の作品を未来へ繋ぐ、素晴らしい取り組みですね。

私も参加したいです。

2025年4月28日(月)には、故久里洋二氏の作品を上映するイベント「クリヨウジグッパイ上映会」が杉並公会堂で開催されます。

上映時間は1600～2100で、料金は当日3000円、予約2500円です。

また、2025年4月14日(月)には、ArtSpaceKimuraASK?で「クリヨウジハローお別れ会」が開催されます。

このイベントでは、故久里洋二氏への追悼とともに、子供向けのアニメーションコンテストである「クリヨウジキッズアニメーションアワードさばえkidsAnimationAwardSabae」の応募が開始されます。

応募期間は2025年4月20日(日)～8月10日(日)で、テーマは『めがね』または自由作品です。

さらに、現代思想誌は2025年5月に臨時増刊号として『現代思想＋久里洋二（クリヨウジ）1928-2024』を発行します。

追悼イベント、行きたいなぁ。そして、子供向けのコンテストですか！素晴らしいですね。未来の才能が育つまさに、未来への希望ですねぇ。

久里洋二氏の作品は、私達に多くのインスピレーションを与えてくれます。

彼の遺した功績を、未来へ繋いでいくために、私も何かできることがないか考えたいです。