笠智衆ってどんな人? 日本映画を彩った名優の軌跡を振り返る!映画界を代表する名優、笠智衆の生涯
熊本県出身の名優、笠智衆。寺の息子から俳優への転身、小津安二郎監督との出会い、そして『男はつらいよ』の御前様まで。日本映画を彩った名脇役の知られざる素顔に迫る。晩年の遺作、家族、そして数々の名作を通して、その温厚な人柄と映画界への貢献を振り返る。笠智衆の映画人生を凝縮した珠玉の物語。
💡 笠智衆は、小津安二郎監督作品や「男はつらいよ」シリーズなど、数々の名作に出演し、日本の映画史に大きな足跡を残しました。
💡 出身地である熊本県のお寺や、俳優になるまでの道のり、家族構成など、知られざるエピソードを紐解きます。
💡 映画やテレビ番組での活躍、人柄、そして晩年について解説し、笠智衆さんの魅力を多角的にご紹介します。
それでは、笠智衆さんの生い立ちから俳優としての活躍、そして晩年までを詳しく見ていきましょう。
笠智衆の生い立ちと俳優への道
笠智衆はなぜ俳優になったの?
友人の勧めで松竹へ
俳優としてのスタートから、小津安二郎監督との出会いまで、笠智衆さんの俳優人生の第一歩を振り返ります。

✅ この記事は、俳優の笠智衆さんの生家であるお寺と、草枕温泉に飾られている笠智衆さん出演映画の看板について紹介しています。
✅ 笠智衆さんは、小津安二郎監督作品や「男はつらいよ」シリーズなど数々の名作に出演し、日本の映画史に大きな足跡を残した俳優です。
✅ 記事では、笠智衆さんの生家のお寺を訪れた様子や、草枕温泉で展示されている映画看板を紹介するだけでなく、笠智衆さんの出演作品や日本映画の歴史についても触れています。
さらに読む ⇒ιԤΥߤȥۥƥ롦ĥҶӡڥեȥ٥出典/画像元: https://4travel.jp/travelogue/11759631笠智衆さんの生家であるお寺や、出演映画の看板など、興味深い情報が盛りだくさんですね。
役者になるまでの経緯も興味深いです。
笠智衆は、1904年生まれの熊本県出身の俳優。
本名は笠智衆で、実家は浄土真宗本願寺派来照寺というお寺。
父は住職でした。
龍谷大学に進学しますが、寺を継ぐことを嫌がり、大学にはほとんど通わず中退。
その後、東洋大学文学部印度哲学倫理学科へ転学しますが、これも大学には通わず、同郷の友人宅に転がり込みブラブラしていました。
友人が、応募したらどうかと「松竹キネマ俳優研究所」の募集広告を渡したことがきっかけで、俳優の道を歩むことになります。
松竹キネマ蒲田撮影所の俳優研究所研究生一期生に合格しますが、その後、父の死により故郷へ帰ります。
翌年には兄に寺を譲り、再び上京して、松竹の蒲田撮影所に復帰。
生涯、俳優の道を歩むことになります。
笠さんの生家がお寺だったとは驚きじゃ。大学を中退して俳優になったのも面白いねえ。ますます興味が湧いてきたよ。
俳優としての活躍
笠智衆はどの監督の作品で活躍した?
小津安二郎、黒澤明、山田洋次など
「男はつらいよ」シリーズや、遺作となった作品について、内容を詳しく見ていきましょう。

✅ 本日、8月24日(土)夕方6時30分からは、BSテレ東の「やっぱり土曜は寅さん!」にて、第45作目「男はつらいよ 寅次郎の青春」が放送されます。
✅ 本作は、寅さんが宮崎県の理髪店の女主人・蝶子に顔を当たり、雨宿り中に彼女の家に逗留することや、寅さんが同級生の結婚式に来た泉に声をかけられた際に足をくじくなど、様々な出来事が起こります。
✅ 満男は泉に逢いたいがため、宮崎へ行くものの、蝶子の弟・竜介の出現に不満を感じます。また、本作は、名優・笠智衆さんの遺作であり、満男と泉の青春物語では満男の゛嫉妬゛が描かれるなど、見どころ満載の作品です。
さらに読む ⇒松竹シネマクラシックス出典/画像元: https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/news/1560/8月24日の放送情報もありがとうございます。
笠智衆さんの遺作ということは、感慨深いですね。
満男の゛嫉妬゛も気になります。
笠智衆は、1925年に松竹に入社し、大部屋俳優として約10年間活動した後、小津安二郎監督に見出され、数々の名作映画に出演しました。
小津安二郎監督作品では、『晩春』や『東京物語』などに出演し、欠かせない存在となりました。
小津安二郎監督以外にも、黒澤明、木下惠介、岡本喜八、山田洋次といった名匠たちの作品にも出演し、日本映画史に名を刻みました。
特に、山田洋次監督の大人気シリーズ『男はつらいよ』では、1969年から1993年まで「御前様」役を演じ、シリーズの重要な人物として、多くのファンに愛されました。
1992年に公開された『男はつらいよ寅次郎の青春』は、笠智衆の遺作となりました。
寅さんシリーズでの笠智衆さんの存在感は印象的でしたね。遺作となった作品も、ぜひ観てみたいですわ。
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名優・笠智衆。映画界を彩った温厚な人柄と、小津安二郎作品での存在感。息子との共演や企画展を通し、その偉大な足跡を振り返る。